2025.07.02 プレスリリース 【記者発表】全球海洋モデルにより福島第一原発から放出される トリチウムの濃度分布を予測――放出計画をもとにした最新シミュレーション結果―― #東大生研 のコクヮン アレクサンドル特任助教、芳村 圭教授と、福島大学 環境放射能研究所 グシエフ マキシム特任准教授、海洋研究開発機構 小室 芳樹副主任研究員、国立極地研究所 小野 純 特任准教授は、全球海洋モデルを用いて、福島第一原子力発電所の処理水の放出による海洋中のトリチウム濃度をシミュレーションしたところ、放出場所付近(25km程度)以遠では放出開始前のトリチウム濃度(背景トリチウム濃度)からの増加は検出されないとの結果を得ました。東京電力が公表している処理水の放出計画に基づく長期・全球規模のトリチウム移流拡散シミュレーションでは、地球温暖化の影響や高解像度モデルによる海洋渦の輸送効果も考慮しました。最新のシミュレーションに基づいた長期的な分布の可能性について、客観的な科学的知見を提供しました。
2025.07.01 トピックス 【報告】「東大駒場リサーチキャンパス公開2025」の開催(開催日:2025/5/30.31) #東大生研は、115件の研究室・研究センター等による研究紹介・展示、27件のイベントを開催しました。両日とも雨天の中、来場者数は2日間で7,622人、特に2日目は、駒場リサーチキャンパス公開という名称での開催となった2007年以来、1日あたり過去最多(5,201人)の来場者数を記録しました。
2025.07.01 トピックス 【報告】「東大駒場リサーチキャンパス公開2025」 広報室企画報告(開催日:2025/5/30.31) #東大生研 広報室は、「願いと実りのイチョウ〜みんなの願いに、研究者が答えます~」および「研究者が描く『もしかする未来』に、あなたから一言!」を企画し、C棟1階ピロティにて実施した。
2025.07.01 トピックス 【報告】「東大駒場リサーチキャンパス公開2025」 次世代育成オフィス(ONG)活動報告(開催日:2025/5/30.31) #東大生研 次世代育成オフィス(ONG)は、所内ボランティアグループ SNG(Scientists for the Next Generation!)とともに、中学生・高校生のためのプログラム「未来の科学者のための駒場リサーチキャンパス公開」及び、連携企業・団体による体験型ブースの出展を行った。さらに、小学生~高校生向けの「理科教室」にも協力し、精力的に活動を展開した。
2025.06.26 プレスリリース 【記者発表】南極リュツォ・ホルム湾およびトッテン氷河沖で 自律型海中ロボットによる無索での海氷下航行に成功――同海域では世界初―― #東大生研 の巻 俊宏 准教授らの研究グループは、海氷や棚氷の下に入り込み、全自動で航行しながら氷の裏面の形状を高精度に計測するためのAUV(自律型海中ロボット:Autonomous Underwater Vehicle)「MONACA」(モナカ)を開発しました。2022年度の第64次南極地域観測より南極海での運用を開始し、2024年度の第66次南極地域観測ではリュツォ・ホルム湾とトッテン氷河沖での無用に成功しました。同海域でのAUVの無索(AUVと船を繋ぐケーブルを外した索運状態)運用は世界初となります。今後は更なる性能向上を図り、今年度に予定されている第67次南極地域観測での運用に備えます。氷床融解と海洋循環の関係解明に資する観測データを提供し、地球システムにおける南極の役割の解明に貢献します。