【共同発表】表面に集まるゲルマニウム原子がゲルマネン合成の鍵 ―加熱か冷却かで「粒」か「シート」かが決まる原理を解明、量子ビット材料探索に貢献―(発表主体:日本原子力研究開発機構)
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構(理事長:小口 正範)原子力科学研究所 先端基礎研究センター表面界面科学研究グループの寺澤 知潮 研究副主幹、矢野 雅大 研究員、朝岡 秀人 研究専門官、鈴木 誠也 研究副主幹、物質科学研究センター放射光科学研究グループの津田 泰孝 研究副主幹、吉越 章隆 研究主幹、国立大学法人東京大学(総長:藤井 輝夫) #東大生研 の小澤 孝拓 助教、一般財団法人ファインセラミックスセンター(理事長:伊勢 清貴)の勝部 大樹 上級研究員らの研究グループは、ゲルマニウム基板上の銀薄膜に加熱・冷却でゲルマネンを作製する手法を詳細に解析しました。結果、加熱中300℃で現れたゲルマニウム粒が500℃で消えること、500℃から300℃への冷却中に銀薄膜表面のゲルマニウム量が増えることの2工程がシート状のゲルマネン形成の鍵であることを明らかにしました。500℃の高温状態を経験する必要性を解明し、ゲルマネン作製における再現性や安定性を高めました。また、他の原子一層物質での作製への発展性があることを示しました。この知見はゲルマネンの安定合成を通じて壊れにくい量子ビット材料の探索に貢献します。