2020.12.11 プレスリリース 【記者発表】生理学的なシナプス応答を再現可能なデジタル-アナログ変換方式 #東大生研 の上ノ原誠二 特任助教(研究当時)と合原一幸 東京大学 特別教授は、デジタル-アナログ(DA)変換を行う際の各ビットの重みを電流波形により時間軸上で実現するDA変換方式を発明しました。本提案手法は、生理学的に妥当なシナプス応答波形を再現でき、高集積で生体模倣度の高いスパイキングニューラルネットワーク集積回路への応用が期待できます。
2020.12.06 プレスリリース 【記者発表】両面ゲートIGBTにて62%のスイッチング損失低減に成功 シリコンIGBTはパワートランジスタの一種で、家電製品や自動車、鉄道、産業機器等に広く用いられています。#東大生研 の更屋 拓哉 助手、平本 俊郎 教授らの研究グループは、シリコンIGBTの表裏両面にMOSゲートを設ける「両面ゲートIGBT」を作製し、6割を超えるスイッチング損失の低減を実証することに成功しました。パワーエレクトロニクスの効率改善、ひいては増大を続ける電力需要の抑制に貢献することが期待されます。
2020.12.02 プレスリリース 【記者発表】東京大学 生産技術研究所とエア・ウォーターが「IoTセンシング解析技術」社会連携研究部門を設置~スマート農業の実現と医療画像診断システムの開発を目指す~ #東大生研 とエア・ウォーター株式会社は、2020年12月1日より「IoTセンシング解析技術」社会連携研究部門を設置いたしました。
2020.12.01 プレスリリース 【記者発表】水中で機能する有機電子デバイスセンサを開発~簡便で高感度な水中化学種検出を目指して~ #東大生研 の南 豪 准教授らの研究グループは、水への脆弱性が指摘されている有機トランジスタデバイスにおいて、水をあえて構成部材として用いた有機トランジスタ型センサの開発に成功しました。今後、病気診断や環境計測などを指向した小型有機デバイス開発の加速的展開が期待されます。
2020.11.30 プレスリリース 【記者発表】木の年輪が語る、もはや戻れない温暖化・乾燥化の兆候~アジア内陸部で熱波と干ばつが同時に激化~ #東大生研 の金 炯俊 特任准教授らの研究グループは、木の年輪分析とモデルシミュレーションを組み合わせ、260年にわたる東アジア内陸部の水文気候の変動を再現しました。熱波の発生頻度と土壌水分量を分析した結果、最近約20年間で熱波と干ばつが同時に劇化していることが分かりました。
2020.11.17 プレスリリース 【記者発表】地球全域を対象とした、世界最高精度の地形データを公開~ 国内外3,000以上の研究機関が活用 ~ #東大生研 の山崎 大 准教授らの研究グループは、複数の衛星観測データと独自の地形解析アルゴリズムを組み合わせ、世界最高精度で地球全域をカバーする標高データ「MERIT DEM」と高精度河川地形データ「MERIT Hydro」を構築し、公開しました。気候変動予測モデルの高度化や洪水リスク評価の高精度化など、多様な分野でのブレイクスルーが期待されます。
2020.11.16 プレスリリース 【記者発表】アモルファス構造の解明に一歩前進~原子の配位数を可視化~ #東大生研 の溝口 照康 教授らの研究グループは、ガラスを構成する原子の配位数をナノメートルレベルの高い空間分解能で可視化することに成功しました。本手法を利用することで、これまで未知のベールに隠されていたアモルファス構造を詳細に理解することができ、新しいガラス材料の開発が加速できると期待されます。
2020.11.12 プレスリリース 【記者発表】スーパーコンピュータ「富岳」による大規模数値流体シミュレーションに関する研究がゴードン・ベル賞の最終候補に選出 東京大学、みずほ情報総研株式会社、理化学研究所、一般財団法人 日本造船技術センターの研究グループの研究が、ゴードン・ベル賞(Gordon Bell Prize)の最終候補に選出されました。
2020.11.11 プレスリリース 【共同発表】量子物理学の理論や波動関数に基づく新たな深層学習技術を開発-学習データにはない、分子構造が大きく異なる未知化合物に対する物性の外挿予測が可能-(発表主体:産業技術総合研究所) #東大生研 の溝口照康教授らの研究グループは、量子物理学の密度汎関数理論に基づく深層学習技術を開発しました。今回開発した技術では、深層学習モデルの内部に、波動関数と電子密度という量子物理的に最も基本的な情報を顕わに表現することによって、現在深層学習で大きな問題となっている予測結果の解釈性・信頼性の問題を解決しました。
2020.11.05 プレスリリース 【記者発表】光の波長より小さな世界で、走り、回る、新発想の光駆動ナノマシン #東大生研 の田中 嘉人 助教らの研究グループは、金属ナノ粒子中の電子のさざ波により光の持つ運動量を制御し、その反作用としてナノ粒子に働く光の力を利用して微小マシンを動かすことに成功しました。光で動くナノスケールのリニアモーターや回転モーターを実現しました。