2020.10.09 プレスリリース 【共同発表】オオコウモリ2種の全ゲノム配列を解読-高い抗ウイルス免疫力や独自の食性進化に迫る-(発表主体:東京工業大学) #東大生研 の甲斐知惠子特任教授らの研究グループは、デマレルーセットオオコウモリとエジプトルーセットオオコウモリの全ゲノム配列を解読し、オオコウモリのゲノム中において、免疫やタンパク質代謝、そして嗅覚系の遺伝子において適応進化の痕跡を検出することに成功しました。
2020.10.08 プレスリリース 【記者発表】コロイドやたんぱく質の新しいゲル化様式 コロイド分散系やたんぱく質溶液の相分離に伴うゲル化は、粒子間の引力により縮もうとする力の下で形成されると考えられてきました。今回、#東大生研 の田中 肇 教授(研究当時、現:名誉教授/シニア協力員)らの研究グループは、従来知られていたゲル化の様式に加え、希薄コロイド分散系において、力学的な力に強く影響されない新しいゲル化の様式を発見しました。
2020.10.01 プレスリリース 【共同発表】光で窒化シリコン薄膜の熱伝導率を倍増~半導体デバイスの高性能化につながる新たな放熱機構~(発表主体:科学技術振興機構) #東大生研 の野村 政宏 准教授らの研究グループは、光とフォノンの混合状態である表面フォノンポラリトンを用い、窒化シリコン薄膜の熱伝導率を倍増することに成功しました。新しい放熱機構として、半導体デバイスの高性能化への貢献が期待されます。
2020.09.25 プレスリリース 【記者発表】ガラスはなぜ固いのか #東大生研 の田中 肇 教授(研究当時、現:名誉教授/シニア協力員らの研究グループは、ガラスのような乱れた構造をもつ物質に固さがあらわれる物理的な機構を解明しました。
2020.09.22 プレスリリース 【記者発表】小さな球の中で結晶はどのようにできるか? #東大生研 の田中 肇 教授(研究当時、現:名誉教授/シニア協力員)らの研究グループは、粒子の大きさの10倍から数十倍程度の小さな液体の球に閉じ込められたコロイド分散系の結晶化過程を一粒子レベルで実時間観察することにより、どのような過程を経て最終的な結晶構造が形成されるかを明らかにしました。
2020.09.17 プレスリリース 【記者発表】温暖化による全球乾燥度の変化と人為起源の影響を分析~世界の平均気温の上昇を1.5℃に抑えることで、乾燥化を大幅に抑制可能~ #東大生研 の金 炯俊 特任准教授らの研究グループは、過去およそ100年間にわたって地球が乾燥化し続けてきた主な原因が、人間の活動が引き起こした地球温暖化にあることを示しました。また、温暖化に伴う今後の乾燥度の変化を分析し、世界の平均気温の上昇を1.5℃に抑えた場合には、2℃に抑えた場合に比べて乾燥化を大幅に抑えうることを示しました。
2020.09.14 プレスリリース 【記者発表】痛くない、マイクロニードルパッチ型センサーを開発~いつでも、どこでも、だれでも体の状態をモニタリング~ #東大生研の金 範埈 教授らは、医療従事者でなくでも、痛みなく、容易に体の状態をモニタリングできるパッチ型センサーの開発に成功しました。コレステロールやホルモン、さまざまなバイオマーカーなどを低侵襲かつ継続的に自分で測定できる、在宅健康診断用の「生体分解性マイクロニードル医療パッチ」へと応用されることが期待されます。
2020.07.02 プレスリリース 【記者発表】結晶化過程で安定な結晶はどのようにして選ばれるか? 同じ組成の化学物質で複数の結晶構造が形成可能な「結晶多形」を示す系において、どのようにして最も安定な結晶構造が選択されるのかは未解明でしたが、#東大生研 の田中 肇 教授(研究当時)らは、コロイド系の一粒子レベル観察により、どのように最終構造が形成されるかを明らかにすることに成功しました。
2020.06.17 プレスリリース 【記者発表】移植細胞を異物反応から守るには、太めのファイバーで包むのが効果的 〜膵島細胞移植による糖尿病マウスの血糖値正常化と移植片の回収に成功〜 #東大生研 の竹内 昌治 教授らは、直径が1ミリメートル以上のハイドロゲルファイバーは、マイクロサイズのファイバーに比べて、生体内で異物と認識されにくいことを発見しました。このファイバーの中心部に、血糖に応じてインスリンを分泌するラットの膵島細胞群を詰め、糖尿病マウスに移植したところ、血糖値が100日以上正常化し、さらにファイバーを移植細胞ごと回収することに成功しました。
2020.06.14 プレスリリース 【記者発表】IGZOと不揮発性メモリを三次元集積した新デバイスの開発に成功 ~ディープラーニングの高効率ハードウェア化へ期待~ #東大生研 の小林 正治 准教授らは、極薄の酸化物半導体をチャネルとするトランジスタと不揮発性メモリの三次元集積デバイスを開発し、インメモリコンピューティングの機能の実証に成功しました。この技術により、ディープラーニングがクラウドだけでなくエッジデバイスにも実装され、人工知能を用いたより高度で充実した社会サービスの展開が期待されます。