2022.08.30 プレスリリース 【共同発表】非平衡フォノン環境が生み出すスピンダイナミクス-単一スピン熱機関デバイスの実現に向けて-(発表主体:理化学研究所) 理化学研究所創発物性科学研究センター量子電子デバイス研究チームの黒山和幸特別研究員(研究当時、現東京大学生産技術研究所助教)、量子機能システム研究グループの松尾貞茂基礎科学特別研究員、樽茶清悟グループディレクターらの国際共同研究グループは、非平衡フォノン環境下に置かれた半導体二重量子ドット中の電子スピンのダイナミクスを実時間で観測することに成功し、フォノン励起により駆動されるスピン反転現象の統計を初めて明らかにしました。本研究成果は、固体物質中の熱電変換の微視的メカニズムの解明や、半導体などのナノ構造で実現されるミクロな熱機関の重要な知見となる可能性があり、将来的には、熱電変換素子の高効率化やスピンにより制御された熱機関デバイスの開発などに貢献すると期待できます。
2022.08.29 トピックス 【報告】農工連携ワークショップ(食料生産技術研究会 in 福島)を開催(開催日:2022/8/5,6) 8月5日(金)、6日(土)福島県福島市にて農工連携ワークショップを開催した。本ワークショップは(一財)生産技術研究奨励会の助成を受け、#東大生研 と本学 大学院農学生命科学研究科の教員が「工学と農学の融合により革新的な食料生産技術を開発、日本農業のあらたな市場を創る」ことを目指して、食料生産技術特別研究会(RC-93)として定期的に開催しているもので、今回初めて地方開催を実現した。
2022.08.26 トピックス 【報告】持続型材料エネルギーインテグレーション研究センター 設立シンポジウム(開催日:2022/7/21) 7月21日(木)に、持続型材料エネルギーインテグレーション研究センターの設立シンポジウムがオンライン開催されました。
2022.08.19 トピックス 【報告】UTokyo-IIS Seminar in UTokyoNY「Delivering the Vision – Closing the gap between academic research and society」を開催(開催日:2022/6/13) 6月13日(月)(日本時間14日(火)早朝)に、UTokyo-IIS Seminar in UTokyoNY 「Delivering the Vision - Closing the gap between academic research and society」が、東京大学ニューヨークオフィス(UTokyoNY)とオンラインのハイブリッド形式で開催された。
2022.08.18 トピックス 【報告】埼玉県教育委員会と生産技術研究所が連携協力協定を締結(開催日:2022/7/19) 7月19日(火)に、#東大生研 と埼玉県教育委員会は、理数教育及び探究活動の推進を目的とし、相互の連携と積極推進を図るための連携協力協定を締結しました。
2022.08.09 トピックス 【報告】第2回LIMMS & LAAS-CNRSワークショップ開催報告(開催日:2022/6/13,14) 6月13日(月)、14日(火)の2日間にわたってフランスのトゥールーズで開催された本ワークショップでは、#東大生研 のLIMMS/CNRS-IIS 国際連携研究センターとフランス国立科学研究センターのシステム分析・アーキテクチャ研究所の研究者が、マイクロ・ナノテクノロジーに関する研究活動を発表し、意見を交換し合った。
2022.08.09 プレスリリース 【記者発表】世界初、コンクリートを100%リサイクル~がれきを砕いて圧縮成形し、高温・高圧で蒸す新手法~ 東京大学 大学院工学系研究科 修士課程2年のイブラヒム モスタジィット 大学院生(研究当時)と #東大生研 の酒井 雄也 准教授は、ンクリートがれきを粉砕して圧縮成形し、高圧水蒸気で処理することで、一般的なコンクリートを超える強度を示す材料にリサイクルする技術を開発しました。他の材料の投入を必要とせず、廃棄物を発生せずに、十分な強度を示す材料としてコンクリートがれきを100%リサイクルする手法の報告は、世界初です。大量に発生するコンクリートがれきのリサイクルが期待でき、さらに、生産の際に大量のCO2を発生するセメントを使用する必要がなくなり、温室効果ガスの排出が抑制されます。
2022.08.08 プレスリリース 【記者発表】結晶の誕生・成長における液体構造の重要性を発見 田中 肇 東京大学名誉教授(先端科学技術研究センター シニアプログラムアドバイザー)と #東大生研 のフー ユアンチャオ 外国人特別研究員(研究当時)の研究グループは、結晶核形成(結晶の誕生)や結晶の成長には、液体・結晶界面の構造が重要であることを初めて示しました。過冷却液体中に形成される結晶前駆体が、結晶核形成のみならず結晶成長においても重要な役割を演じることを発見しました。この発見により、結晶核形成・成長の理解が大きく進むとともに、半導体産業におけるシリコンの結晶化の制御など結晶にかかわる広範な応用分野に波及することが期待されます。