3月13日(金)に、本所 コンベンションホールにおいて、レアメタル研究会 (第120回)「鉄と非鉄とレアメタル」をハイブリッド形式により開催しました。今回は、本学 大学院工学系研究科 マテリアル工学専攻 森田 一樹 教授の退職を記念して、「森田一樹教授が熱く語る特別シンポジウム」と称して企画しました。本シンポジウムでは、鉄鋼、非鉄金属、レアメタルといった異なる金属材料分野の視点から、資源・材料研究の意義や将来像について多角的な議論が行われました。
森田教授は、本所 助教授(2005年)、本所 教授(2006年-2012年)を歴任され、2013年に本学 大学院工学系研究科マテリアル工学専攻へ異動されました。本所在任中には、本所附属サステイナブル材料国際研究センターにも所属し、同センター長を歴任されるとともに、トロント大学とのサステイナブル材料に関するコンソーシアムの構築や学生交流ワークショップの実施などを通じ、産学連携および国際交流の推進に尽力されました。
本シンポジウムは、本所 岡部 徹 教授による開会挨拶の後、森田教授の門下生の1人である大阪大学 大学院工学研究科マテリアル生産科学専攻 吉川 健 教授より「森田先生に学んだ冶金学の道」と題して講演をいただきました。続いて、岡部教授が「レアメタルはアートなり」、早稲田大学 理工学術院創造理工学部環境資源工学科 所 千晴 教授・本所 特任教授より「非鉄は文化なり」と題して講演を行いました。
最後に、本シンポジウムの主役である森田教授より「鉄は国家なり」と題して特別講演をいただき、自身の半生を振り返りながら、これまでの研究や教育の歩みについて語られました。
これまで森田教授と関係してきた方々を中心に産官学から多くの参加があり、会場100名以上、オンライン150名近くが参加し、本シンポジウムを通して、金属材料研究の多面的な広がりとその社会的意義が改めて示される機会となりました。講演会終了後には森田教授の退職のお祝いの会として研究交流会・意見交換会も開催されました。森田教授の退職を惜しみつつ盛会裡に終了しました。
吉川教授、東京科学大学 ゼロカーボンエネルギー研究所 物質理工学院材料系 小林 能直 教授をはじめ、本所 鳴海 大翔 講師もその1人として、かつて森田教授に師事し、現在それぞれの場で研鑽を重ねている研究者・技術者は日本・世界各地に広がっています。森田教授の指導のもとで培われた冶金学の知の系譜は、世代を越えて受け継がれ続けていることを改めて感じさせるものとなりました。
(物質・環境系部門 講師 鳴海 大翔)

左から、開会の挨拶を行う岡部教授、講演を行う吉川教授および所 教授ならびに森田教授

左から、講演者の集合写真、
研究交流会・意見交換会で乾杯の発声を行う、森田教授と昵懇の仲である本学 大学院工学系研究科 マテリアル工学専攻 霜垣 幸浩 教授、
研究交流会・意見交換会で森田先生との思い出を語る小林教授、
研究交流会・意見交換会で閉会の挨拶を行う森田教授