３月９日（水）に、文部科学省のプロジェクトである「『富岳』成果創出加速プログラム」「『富岳』を利用した革新的流体性能予測技術の研究開発」に関する第２回「富岳」流体予測革新プロジェクトシンポジウムを、本所コンベンションホール、および、Webex Eventsによるハイブリッド形式にて開催した。民間企業119社からの参加者を含め、304名（含、現地参加10名）の方々にご参加いただき、盛会裡に終了した。

　このシンポジウムでは、スーパーコンピュータ「富岳」を利用して得られている、プロジェクトの最新の成果を報告し、産業界のユーザよりそれぞれの取り組みに対する期待を講演いただいた。これに加えて、流体科学計算の最新状況を俯瞰するための招待講演として、東北大学大学院工学研究科の河合 宗司 教授に航空機数値解析に関して、また、京都大学大学院工学研究科の黒瀬 良一 教授に燃焼数値解析に関して講演いただいた。これらの講演を踏まえて、「富岳」の時代のものづくりシミュレーションについて幅広い観点から議論し、プロジェクトで得られた成果の社会実装が進み、また、そのシミュレーション技術そのものが産業利用上の具体的な応用を加速するための意見交換ができた。

（革新的シミュレーション研究センター　センター長・教授　加藤 千幸）

左から、本所 岡部 徹 所長による開会挨拶、河合教授による招待講演

左から、黒瀬教授による招待講演、加藤 千幸 教授による講演