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東京都市大学との学術連携による「都市大Symposium2020」開催

 東京都市大学(都市大)との学術連携の一環として、都市大Symposium2020が10月12日(月)、東京都市大学世田谷キャンパス2号館21C教室にて対面とオンライン配信のハイブリッド形式で開催され、両大学の教職員を中心に対面で約50名、オンラインで約30名が参加した。両者の学術連携は、お互いの特質を活かした人材の育成や研究協力の推進を目的としており、2010年3月の覚書締結以降、共同研究や本所若手教員による都市大での特別講義などが実施されているほか、サロン(本所開催2回、都市大開催2回)やシンポジウムも定期的に開催されている。シンポジウムの開催は本所開催を含めて4回目であり、都市大での開催は2回目である。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、シンポジウム実施にあたってはマスク着用、アルコール消毒薬の設置、換気、着席間隔確保等の対策が行われた。

 今までの学術連携シンポジウムではテーマを決めずに共同研究の報告等を行ってきたが、開催日のちょうど1年前である2019年10月12日の大雨により多摩川が氾濫して都市大のキャンパスで大規模な水害が発生したことから、今回のシンポジウムでは「都市防災・水害」を主要テーマとして研究内容の紹介や意見交換を行うこととなった。シンポジウムでは冒頭、都市大の三木 千壽 学長から学術連携で進められている事業の概要等が述べられ、続いて、都市大および本所の教員から4件ずつ、合計8件の研究紹介が交互に行われた。本所からは沼田 宗純 准教授が「災害対応業務プロセスから考える災害対応の全体像と災害対応工程管理システムBOSSの研究開発」、清田 隆 准教授が「令和元年東日本台風による地盤災害の特徴と地震・豪雨複合災害に関する研究」、吉兼 隆生 特任准教授が「AIによる局地気象予測の可能性と課題」、芳村 圭 教授が「洪水予測の最先端と洪水予報への障害」、都市大からは、諫川 輝之 講師が「都市型災害に対する居住者のリスク認知と避難行動」、丹羽 由佳理 准教授が「様々な人が感じるバリアを通して都市の災害耐性を考える」、三上 貴仁 准教授が「近年の沿岸災害に関する調査と分析」、末政 直晃 教授が「令和元年台風19号による玉堤地区の内水氾濫について」と題して講演を行い、会場からだけではなくオンラインでの参加者からも質問が寄せられるなど、活発な議論が行われた。最後に、本所 岸 利治 所長が、都市大のキャンパスが復旧しただけでなく、素晴らしい活動が進められていると締めくくり、盛況のうちにシンポジウムは終了した。

(リサーチ・マネジメント・オフィス 室長・教授 町田 友樹)


左から、三木学長ご挨拶、諌川講師、沼田准教授、丹羽准教授、清田准教授


左から、吉兼特任准教授、三上准教授、芳村教授、末政教授、岸所長挨拶


会場全景


新型コロナウイルス感染拡大防止対策

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