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【報告】令和7年度 第2回生研サロンの開催(開催日:2025/10/1)

 10月1日(水)の夕刻より、令和7年度2回目の生研サロンが食堂コマニにて開催されました。今回は東京都市大学との学術連携の一環として開催され、東京都市大学から野城 智也 学長をはじめ約20名、本所からは約30名の教職員の参加がありました。多様な分野の研究発表を楽しんで欲しいと年吉 洋 所長から開会の挨拶が行われた後、本所と東京都市大学が交互にそれぞれ2件の講演を行い、相互の交流を図りました。

 本所からは機械・生体系部門 シチョンシコ アンナ 講師が「Linking Microstructures to Energy Device Performance」と題し、水素・電気化学デバイスの設計や性能を機械学習による微細構造解析・予測を通じて向上させる研究が紹介されました。基礎系部門 金澤 直也 准教授からは「表面界面設計と量子トポロジー制御が創る次世代エレクトロニクス」と題し、電子の自由度が織り成す量子トポロジーを実空間と運動量空間の両面から制御し、創発電磁場や強スピン軌道結合を活かした新機能を引き出す研究が紹介されました。

 東京都市大学からは、理工学部 電気電子通信工学科 スランタ ニコ 講師から「エッジコンピューティングデバイスにおけるリアルタイム物体検出に関する研究」と題し、エネルギー使用量を最小限に抑えながら、高精度とリアルタイム検出を実現できるエッジAIソリューションを開発するための重要な考慮事項や電力線検査における応用例等を紹介頂きました。また、建築都市デザイン学部 都市工学科 秋山 祐樹 教授から「都市空間情報とAIで開拓する新しい都市マネジメント研究への挑戦」と題し、人流×統計によるダイナミック消費推定、建物属性推定による災害被害評価等、都市空間情報とAIを融合した都市DX推進に関する最新の研究を紹介頂きました。いずれの発表においても活発な意見交換が行われただけでなく、サロンという気軽に交流ができる雰囲気を活かし、各テーブルにおいても充実した交流が行われていました。

 サロン最後に、東京都市大学の野城学長から、本サロンのように多様な分野の研究内容に触れることで刺激を受け研究が活性化することから、これからも連携活動を続けていきたいというご挨拶を頂きました。

 東京都市大学との学術連携に基づく活動として、来年度は東京都市大学にてシンポジウムの開催が予定されています。本サロンをはじめとした連携事業をきっかけとして東京都市大学と新たな共同研究等が始まり、双方の教育研究活動が活性化されることを願っています。

(リサーチ・マネジメント・オフィス 次長・教授 梶原 優介、技術専門職員 前橋 至)

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左から、年吉所長による開会挨拶、シチョンシコ講師による講演、スランタ講師による講演、金澤准教授による
講演

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左から、秋山教授による講演、野城学長による閉会のご挨拶、集合写真

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