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【報告】第7回、第8回OHOW公開講演会開催(開催日:2023/6/21、7/26)

 本学 ワンヘルス・ワンワールド連携研究機構(OHOW)は、6月21日(水)と7月26日(水)にウェビナー形式で第7回、第8回公開講演会を開催した。開催時間帯をお昼時間に移して初めての実施となった第7回公開講演会では、本所の大岡 龍三 教授 (都市エネルギー工学)が「AIによる建築・設備の最適設計並びに運用」と題して話題提供を行った。建築都市のエネルギーシステム運用最適化においては、従来型の熱伝導方程式や有限要素法に比べてAIで劇的に計算速度が向上し、リアルタイム制御が可能となっていることや、建築デザイン分野の最適化においてもAIが実装されていることが実例を交えて紹介され、意見交換や質問などがあり、盛会となった。第8回公開講演会では、一般財団法人 都市防災研究所の松下 朋子 主任研究員が「旧植民都市ミャンマー国ヤンゴン市の背割り排水用空間の形成経緯とその今日的意義について」と題して話題提供を行った。19世紀半ばにさかのぼる植民地時代における都市計画では、統治する側の人々の健康と統治される側の秩序制御のため、下水システムなど公衆衛生が重要な役割を果たしていたが、現代では住人の視点を大切にし、人々を繋ぐ空間として暗渠化した水路空間を活用するアイデアについて紹介された。次回は10月以降の開催を予定している。

 (人間・社会系部門 教授 竹内 渉)

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大岡教授による講演の様子

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松下主任研究員による講演の様子

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開会の挨拶をする竹内 渉 機構長・教授

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