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【報告】ワークショップ『台風を操る!?―未来の技術「気象制御」は何をもたらす?』(開催日:2023/7/5)

 7月5日(水)に鹿児島県 肝属郡 肝付町で、一般市民を対象としたワークショップ『台風を操る!?―未来の技術「気象制御」は何をもたらす?』が開催され、58名の参加者があった。本ワークショップは、ムーンショット目標8研究開発プロジェクト「社会的意思決定を支援する気象―社会結合系の制御理論」において、本所 松山 桃世 准教授が進める「気象制御の社会的意思決定可能性の検討」の研究活動の一環として、台風制御のELSI(倫理的、法的、社会的課題)等を抽出する目的で行われた。上記プロジェクトが主催し、本所及び科学自然都市協創連合の共催のもと、同加盟団体である鹿児島県 肝属郡 肝付町と、本所オープンエンジニアリングセンターの協力を得て、実現した。

 本ワークショップは3部構成(1部「まちを知る」、2部「技術を知る」、3部「想像する」)で進められた。肝付町 吉永 弘志 防災管理監、本学大学院工学系研究科 澤田 洋平 准教授(ムーンショット目標8研究開発プロジェクトマネージャー)の2名による講演の後、松山准教授により1時間半におよぶ対話の時間が設けられた。

 開催地域での被災状況の説明、そして台風予測研究の最前線や将来実現する可能性のある台風制御技術の情報に触れた参加者は、複数のグループに分かれ、ファシリテーターによる進行のもと、台風制御をテーマに発言を重ねた。まちづくりや防災への意識など多様な考えを共有し、深める場となった。肝付町 宇宙のまちづくり推進課 吉崎 浩司 課長による閉会挨拶で、ワークショップは終了した。

 今回は、昨年12月に実施された高知県高知市、和歌山県和歌山市でのワークショップに続き、台風の上陸頻度が高く、台風や豪雨による災害への意識が高いと想定される地域を選定して行われた。今後は上記地域に加え、将来的に被害の増加が懸念される地域での開催も予定している。

 末筆ながら、開催にあたり企画運営にご協力いただいた関係各機関および本所 社会連携・史料室の皆さまに心から感謝を申し上げる。                       

 (人間・社会系部門 准教授 松山 桃世)

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左から、松山准教授の趣旨説明、吉永防災管理監の講演、澤田准教授の講演

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左から、吉崎課長による閉会挨拶、会場の様子、対話の様子

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