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【報告】JST未来社会創造事業シンポジウム 「洪水が災害にならない社会の実現に向けて」を開催(開催日:2023/3/22)

 3月22日(水)、JST未来社会創造事業シンポジウム 「洪水が災害にならない社会の実現に向けて」が、長野県の善光寺大勧進の紫雲閣にて開催された。本シンポジウムは、洪水予測技術・水位予測技術の最新情報を一般に周知し、長時間先の洪水予測によって、自治体業務や民間企業・住民の行動、社会がどのように変化していくかについて探るためのものである。大学等の研究機関のほか、地方自治体、損害保険等の企業、マスメディア等々、産官学の関係者が現地で約40名、オンラインで約200名参加し、大変盛況なシンポジウムとなった。

 シンポジウムは、JST未来社会創造事業「顕在化する社会課題の解決」領域の高橋 桂子 運営統括と長野県の関 昇一郎 副知事の開会挨拶に始まり、第1部「洪水予測の最新技術とその未来」では、本所 芳村 圭 教授、京都大学防災研究所 山田 真史 助教、国土技術政策総合研究所 土屋 修一 主任研究官、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 多嘉良 朝恭 担当次長、株式会社建設技術研究所 米勢 嘉智 次長が講演を行った。第2部「洪水予測への期待と社会のありかた」では、名古屋大学 中村 晋一郎 准教授、長野県 DX推進課 永野喜 代彦 課長、NHK 大石 寛人 ディレクター、東日本旅客鉄道株式会社 佐藤 大輔 主幹研究員、本学先端科学技術研究センター 大津山 堅介 特任助教が講演を行った。第3部は、第1部・第2部の登壇者による「洪水予測の社会実装で何が変わるか」というテーマでのパネルディスカッションであり、様々な立場からの大変活発な議論が繰り広げられた。最後に、本所 岡部 徹 所長によるユーモアあふれる挨拶により閉会した。

 気象業務法改正によって我が国の洪水予報制度が変わろうとするさなか、善光寺大勧進という伝統的で厳かな会場で最先端の科学技術とその社会実装について語り合うという、極めてタイムリーかつユニークなシンポジウムであった。

 (大規模実験高度解析推進基盤 教授 芳村 圭)

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左から、会場となった善光寺大勧進の入り口、芳村教授による講演の様子

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