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【報告】ワークショップ『台風を操る!?―未来の技術「気象制御」は何をもたらす?』開催(開催日:2022/12/8、12/11)

 2022年12月8日(木)に高知県 高知市で、11日(日)に和歌山県 和歌山市で、一般市民を対象としたワークショップ『台風を操る!?―未来の技術「気象制御」は何をもたらす?』が開催され、それぞれ52名、31名の参加者があった。本ワークショップは、ムーンショット目標8研究開発プロジェクト「社会的意思決定を支援する気象―社会結合系の制御理論」において、本所 松山 桃世 准教授が進める「気象制御の社会的意思決定可能性の検討」の研究活動の一環として、台風制御のELSI(倫理的、法的、社会的課題)等を抽出する目的で行われた。上記プロジェクトが主催し、本所及び科学自然都市協創連合の共催のもと、同連合加盟団体である高知工科大学・和歌山市に加え、高知みらい科学館、本所オープンエンジニアリングセンター等の協力を得て、開催した。

 ワークショップは3部構成(1部「まちを知る」、2部「技術を知る」、3部「想像する」)で進められた。高知市では、高知工科大学 システム工学群 佐藤 愼司 教授(本学 名誉教授)および本学大学院工学系研究科 澤田 洋平 准教授(ムーンショット目標8研究開発プロジェクトマネージャー)にご講演頂き、和歌山市では、和歌山市役所 総合防災課および本学大学院工学系研究科 南出 将志 助教からご講演頂いた後、松山准教授により1時間半におよぶ対話の時間が設けられた。

 参加者は、上記登壇者から、開催地域での被災状況や防災計画・研究成果や、将来実現する可能性のある台風制御技術の説明を受けた。その後、複数のグループに分かれ、ファシリテーターによる進行のもと、台風制御をテーマに発言を重ねた。いずれの会場も、中高生からシニア世代まで、幅広い年代層が参加し、まちづくりや防災への意識など多様な考えを共有し、深める場となった。高知市では地元のテレビ局から取材を受け、ワークショップの様子が報道された。

 今回は、台風の上陸頻度が高く、台風や豪雨による災害への意識が高いと想定される地域を選定して行われた。今後は上記地域に加え、将来的に被害の増加が懸念される地域での開催も予定している。

 末筆ながら、開催にあたり企画運営にご協力いただいた関係各機関および本所 社会連携・史料室の皆さまに心から感謝を申し上げる。

(人間・社会系部門 准教授 松山 桃世)

上段.png
左から、松山准教授による趣旨説明(高知)、佐藤教授による講演(高知)、澤田准教授による講演(高知)、

下段.png
左から、対話の様子(高知)、南出助教による講演(和歌山)、会場の様子(和歌山)

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