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【報告】The 1st International Symposium on One Health, One World (開催日:2022/12/8~10)

 本学 ワンヘルス・ワンワールド連携研究機構(OHOW)は、2022年12月8日(木)から10日(土)に、タイ王国パタヤにて、The 1st International Symposium on One Health, One Worldを開催した。2004年にマンハッタン宣言として提唱された「One Health, One World」は、人間や動物の健康、地球環境、都市安全、都市環境マネジメントを包括的に科学する概念として認識されている。本シンポジウムは、本所がアジア地域における都市防災の向上と、そのための人的ネットワークの構築を目的に2002年にタイ バンコクのアジア工科大学院 (Asian Institute of Technology: AIT)に設置したRegional Office for Urban Safety (RNUS)が中心になり、20年間続いたInternational Symposium on New Technologies for Urban Safety of Mega Cities in Asia (USMCA)をOHOWが引き継いで開催された。

 3日間のシンポジウムでは、自然災害と感染症、交通と人の移動、人の安全のための構造・地盤工学、インフラヘルスモニタリング、公衆衛生と気候変動、リモートセンシングとGISによる生態系モニタリングなどをテーマに、6件の基調講演、76件の研究発表があり、日本、タイ、ネパール、インド、バングラデシュ、ミャンマー、インドネシア、カンボジア、フィリピン、ベトナム、中国、パキスタン、イラン、スウェーデン、ニュージーランドを含む15カ国から101名が参加した。そのうち44件の若手研究者・学生発表の中から4名が、優秀発表者として表彰された。第19回USMCA以来3年ぶりの対面開催となり、旧知の再会、新たな分野の研究者との出会いの機会となった。またOHOWが対象とするヒト・動物・地球環境から社会が直面している様々なリスクについて一堂が理解するとともに、これらに対応するために関連学術分野が総合的・協調的に発展するための有意義な議論が行われた。2023年12月を目途に、バングラデシュ ダッカで第2回目の開催を予定している。

 (人間・社会系部門 教授 竹内 渉)

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参加者の集合写真

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左から、本所 甲斐 知惠子 OHOW副機構長・特任教授による基調講演、Young Award受賞者と AIT Pennung Warnitchai 教授(中央)

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左から、サミット会議の様子、テクニカルツアーの様子

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