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生産技術研究所と社会科学研究所の共同主催シンポジウム、初開催

 2021年12月13日(月)、本所と本学 社会科学研究所(以下、社研)が共同主催するシンポジウム「成熟社会での日本型イノベーションを考える~『測る』×『創る』~」が本所コンベンションホールで開催された。両研究所による共同主催、文理を横断する共通テーマでの議論等、いろいろな意味での初めての試みであった。

 シンポジウムは、社研 玄田 有史 所長、本所 岡部 徹所長の開会挨拶に始まり、基調講演として、本所 野城 智也 教授より「日本のイノベーションの現状と喚起するための社会環境とは」、続いて社研 田中 亘 教授から「イノベーションと法律」というテーマでご講演いただいた。その後、社研 宇野 重規 教授をコーディネーターに「イノベーションとは何か~文理を超えて語る」をテーマにパネルディスカッションが行われた。パネリストとして、社研よりケネス 盛 マッケルウェイン 教授、加藤 晋 准教授、本所より志村 努 教授、菅野 裕介 准教授、戸矢 理衣奈 准教授が登壇し、イノベーションの定義、それを喚起する環境づくり等、工学の域を超え、法学・政治学・経済学など多岐に渡る幅広い視点からの議論が行われた。最後に社研の特任教授でもある本所 加藤 孝明 教授が議論を総括するとともに今後の展開の可能性に言及して会を締めくくった。

 シンポジウム後は、ホワイエにて新型コロナウイルス感染防止に最大限配慮して意見交換会が行われ、登壇者及び関係者の交流を深め、両研究所の新たな人的ネットワークの端緒となった。

 本シンポジウムは、両研究所の連携が単なる専門領域の相互補完ではなく、相乗効果の創出、さらには何らかの創造に結びつく予感を感じさせるとともに、今後の更なる連携の展開を拓く機会となった。

(人間・社会系部門 教授 加藤 孝明)

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玄田所長、岡部所長、野城教授、田中教授、加藤 孝明 教授

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パネルディスカッションの様子
左から:宇野教授、マッケルウェイン教授、加藤 晋 准教授、志村教授、菅野准教授、戸矢准教授

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