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小野寺 桃子さん(博士課程3年)が令和2年度東京大学総長賞を受賞

 本所 基礎系部門町田研究室 博士課程3年(マテリアル工学専攻)小野寺 桃子さんが令和2年度東京大学総長賞および工学系研究科長賞(研究最優秀)を受賞した。総長賞授与式は3月15日(月)に本郷キャンパス小柴ホールにて執り行われ、五神真総長から賞状と記念品がオンライン授与された。東京大学総長賞は平成14年度に創設され「本学の学生として、学業、課外活動、社会活動等において特に顕著な業績を挙げ、他の学生の範となり、本学の名誉を高めた者」について毎年総長が表彰を行うものである。研究部門では各研究科の研究科長賞(最優秀)の受賞者から選定される。

 小野寺さんは二次元層状物質を積層したファンデルワールスヘテロ接合、特にグラフェン/六方晶窒化ホウ素(h-BN)接合を用いた実験に取り組んできた。複数のテーマに並行して取り組み、唯一の絶縁性二次元材料であるh-BN結晶の品質評価、グラフェン/h-BN接合におけるサイクロトロン共鳴観測、そして新規二次元材料ReN2における超伝導発現といった数多くの成果を挙げ、直近の2年間で筆頭著者論文8報を発表、またロレアル-ユネスコ女性科学者日本奨励賞をはじめとする複数の受賞歴がある。

 小野寺さんは2021年度より基礎系部門特任助教に着任する。今後更なる活躍が期待される。

(基礎系部門 教授 町田 友樹)

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東京大学総長賞受賞式典の様子、銀杏を象った総長賞の記念品および工学系研究科長賞の記念メダルとともに

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