動的共有結合と錯形成を利用した材料開発 †
当研究室では、有機分子が金属イオンを介して規則的に配向することを利用して分子の配列を制御し、配位高分子と呼ばれる新しい材料系を開発することを目指している。特に、反応性の低分子が金属イオンを鋳型として自発的に集合し、共有結合を形成しながら成長してマクロな構造体を形成するプロセスに注目し、分子構造との相関を調べるとともに、材料としての機能評価を進めている。ここに示すのは配位高分子の沈殿重合で、直径500nm程の微粒子が極めて高い単分散度で得られる。
発表論文 †
| H. Houjou, Y. Shimizu, N. Koshizaki, and M. Kanesato, “A novel macromolecular complex: Fabrication of monodispersed colloidal microspheres by precipitation polymerization of imine chains and concomitant transition metal binding”, Adv. Mater. 2003,15,1458-1461. |
| H. Houjou, T. Sasaki, Y. Shimizu, N. Koshizaki, and M. Kanesato, “Fabrication of mixed Zn/Cu-bound polyimine microsphere with fine-tuned diameter and internal gradation of metal composition”, Adv. Mater. 2005, 17,606-610. |
総合論文 | 北條博彦「メタロポリマーのin situ重合による微粒子形成」表面 8 (2005) 1-12. |
総合論文 | 北條博彦「有機−金属配位高分子を用いたメゾスコピック材料の開発」生産研究 57 (2005) 98-101. |
研究テーマ一覧 †
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