東京大学 大学院工学系研究科 博士課程の佐久間 涼子 大学院生(研究当時)、#東大生研 の林 冠廷 特任助教(研究当時)、梶原 優介 教授は、物質が自ら発する表面電磁波を分光測定する技術を開発しました。これにより、物質表面の熱の詳細情報をナノスケール分解能で評価することが可能になりました。誘電体(AlN、GaN)の格子振動共鳴波長近傍における熱励起エバネッセント波分光は、世界初です。表面フォノン共鳴近傍波長における分光結果から、熱励起エバネッセント波に関する基礎理論と異なる新しい知見が得られました。ナノスケールでの熱情報を得られることから、パワー半導体素子の最適設計への適用が期待されます。