本所 未来志向射出成形技術社会連携研究部門は、射出成形技術およびその応用技術を関連企業と先導していくことを目的とし、設置期間を5年として2018年4月に設立された。その後2023年4月から2年間設置期間が延長され、2025年3月までとなった。その延長2年間の研究進捗を総括する目的として、第6回のシンポジウムが2025年3月18日(火)に、本所An棟コンベンションホールとオンライン(Zoom)のハイブリッド形式で開催された。
シンポジウムは本所 年吉 洋 所長の開会挨拶に始まり、特別講演として、住友重機械工業株式会社 森田 洋 統括部⾧ から「持続可能な社会の実現を推進する射出成形機の技術動向」、ファナック株式会社 大森 瑛 課⾧から「射出成形機における成形現象の可視化機能」についてご講演いただいた。その後、本部門 梶原 優介 特任教授が「射出成形を利⽤した⾦属と樹脂の直接接合技術−研究成果の報告」について、本学 横井 秀俊 名誉教授が「射出成形現象の可視化・実験解析-研究成果の総括」について総括講演を行った。加えて、本部門の龍野 道宏 特任講師が「射出成形可塑化過程の可視化解析と樹脂温度分布計測」について、本所 木村 文信 助教(都合によりビデオ講演)が「成形接合における型温特殊制御 --樹脂種の影響--」について最先端の研究講演を行った。会場の来場者、オンライン聴講者を合わせると参加者は230名を超え、質疑応答も非常に活発に行われるなど大変盛り上がったシンポジウムとなった。 シンポジウム後はAn棟ホワイエにて懇談会を開催し、参加者が親交を深めつつ関連分野について議論を行った。
本部門は2025年3月で終了するため、今回が最後のシンポジウムとなった。関連の方々に深く感謝を申し上げたい。
(未来志向射出成形技術社会連携研究部門 特任教授 梶原 優介)
左から、年吉所長による開会の挨拶、住友重機械工業㈱森田様とファナック㈱大森様の特別講演
左から、梶原特任教授と横井名誉教授の総括講演、龍野特任講師の研究講演
左から、シンポジウム会場の様子、懇談会の様子