本所 次世代育成オフィス(ONG)は、東京地下鉄株式会社(東京メトロ)と連携し、中学生・高校生を対象とした「鉄道ワークショップ2026」を、7月31日(金)に東京都中野区にある東京メトロ 中野車両基地および本所にて開催した。本事業は、2013年度からスタートし、これまで「車輪のしくみ」「鉄道電気」「防災」等をテーマに、中学・高校の夏休み期間に開催してきた。
12回目となる今回は、『都市と車両をつなぐ鉄道のしくみ』をテーマに、午前・午後で会場を入れ替える一日完結型で行われ、中学生クラス26名・高校生クラス24名が参加した。
東京メトロ 中野車両基地では、東京メトロの概要およびモーターについての講義が行われた。その後、参加者は施設内を見学しながら、車両の洗浄・分解・点検について説明を受けた。どの参加者も、鉄道や交通への関心が高く、積極的に質問する姿が見られた。
本所では、本所 本間 裕大 准教授による『利用者の視点から考える鉄道の仕組み』と題した講義と、東京メトロの路線図を再設計するワークが行われた。参加者はグループに分かれ、東京メトロ全駅を表示した白地図を用いながら、所要時間・混雑・乗り換えの少なさといった"利用者の視点"から「ベストな路線図」を検討した。さらに、東京メトロの協力を得て本間研究室が独自開発したシミュレータを用いて、自分たちが考案した路線図を評価・検証した。多様な価値観を持つメンバーとの活発な意見交換を通して、自分一人では思いつかない独自のアイデアが生み出された。参加者からは、"グループディスカッションを通じて、ほかの参加者やTA(ティーチングアシスタント)を務めた本学の大学院生と交流できた"、"鉄道運輸の具体例や方法、数学的な鉄道の見方を知ることができて大変良かった"との感想があった。終了後には交流会が行われ、東京メトロ社員や本所の教員、TAを交えて、それぞれの興味・関心、疑問などを和やかに語り合った。
ONGと東京メトロは、毎年行われているこのワークショップを通じて、中学生・高校生が身の回りの科学技術や、持続可能な社会の実現について関心を深め、視野を広げていくことを期待している。今後もONGは、次世代の育成に全力を尽くす所存である。最後に、東京メトロの皆様、講義を担当した本間准教授をはじめ本間研究室の皆様、協力いただいた全ての皆様に感謝申し上げる。
(次世代育成オフィス 室長・教授 川越 至桜、学術専門職員 木幡 志保)

左から、中野車両基地での講義、中野車両基地見学の様子

左から、本間准教授による講義、路線図作成のグループワークの様子