本所と長野市は、2025年8月1日(金)に地域の課題把握や学術交流を通じて地域社会の発展に寄与することを目指し、「持続可能なまちづくりに関する相互の協力及び連携に関する連携協力協定」を締結し、長野市南長野西後町の複合施設R-DEPOT内に活動拠点「シナジーベース」を設置した。この協定を推進する一環として、2月2日(月)から4日(水)にかけて、本所 竹内 渉 教授を中心に空間調査およびセミナーを開催した。
2日(月)は、長野市松城町の象山地下壕と松代伝統環境保存事業をモバイルLiDAR( Light Detection And Ranging、ライダー、レーザー光を照射し、反射・後方散乱して戻ってくる光を検出して距離を測定する能動型のリモートセンシング技術)を用いて3D計測を実施し、デジタル保存に向けた基礎データの収集を行った。
3日(火)午前には、R-DEPOT 2階会議室で学生セミナーを行い、竹内研究室に加え、本所 水谷 司 研究室と桑野 玲子 研究室から併せて16名の学生が参加し、リモートセンシングや構造モニタリングといった最新の研究成果について英語で発表を行った。専門分野を越えた活発な議論が交わし、同日午後および4日(水)は、J-GMS寺子屋セミナーを開催した。長野市の道路、上下水道、盛土対策などインフラ維持管理に関連する各課から15名が参加し、竹内教授と桑野研究室 久野 洵 技術職員によってInSAR(Interferometric Synthetic Aperture Radar、合成開口レーダ干渉法)技術を用いたJ-GMS(Japna Ground Movement System、地盤変位監視)や、専門知識を補完するAIツールの活用手法が共有された。さらに、専門的な解析を効率化するAI技術の導入について活発な議論が行われ、最新の研究知見を地域のインフラ維持管理や安全確保に役立てるための産官学連携の重要性が改めて示された。
今後も、シナジーベースを利用してセミナーなどの開催を計画している。
(人間・社会系部門 教授 竹内 渉、学述専門職員 吉本 英子)

左から、複合施設 R-DEPOTの外観、象山地下壕にて集合写真

左から、学生セミナーの様子、J-GMS寺子屋セミナーの様子

全参加者による集合写真