本学 ワンヘルス・ワンワールド連携研究機構（OHOW）は、７月31日（木）〜８月１日（金）に、４th International Joint Student Seminar on One Health, One World をタイ王国のアジア工科大学院（Asian Institute of Technology: AIT）にて、昨年に引き続き対面形式で開催した。

　AIT Dr. Kuo-Chieh Chao土木工学科長による歓迎の挨拶、本所 年吉 洋 所長による開会の挨拶が行われた後、本所から 松永 行子 教授が医用バイオ工学について、南 豪 准教授が超分子デザインについて、タイから国立Mahidol大学 Dr. Panon Latcharoteが地震工学について、それぞれ招待講演を行った。年吉所長は滞在中に、AIT Prof. Pai-Chi Li学長、本学 工学系研究科精密工学専攻 博士課程を修了されたAIT Prof. Manukid Parnichkunと会合を行い、学生セミナーや研究交流について議論を行った。

　学生セッションでは、13ヶ国（インド、パキスタン、エチオピア、中国、日本、フランス、ケニア、ブータン、タイ、ネパール、ミャンマー、フィリピン、スリランカ）から集まった28名の学生による口頭発表が行われ、40名ほどが参加した。日本からは、本所の学生７名、芝浦工業大学の学生７名が参加し、活発な議論が交わされた。

　最終日には、34名が参加するテクニカルツアーが実施され、バンコク近郊の高速道路建設現場を訪問し、現地技術者による説明を受けながら、インフラ整備と都市安全に関する実地視察を行い、セミナーとは異なる視点からOne Healthの理解を深める機会となった。参加学生は、ヒト・動物・地球環境に関わる社会的リスクへの対応について、学際的かつ協調的な議論を通じて理解を深めた。

　（ワンヘルス・ワンワールド連携研究機構　機構長・教授　竹内 渉）

左から、Chao土木工学科長による歓迎の挨拶、年吉所長による開会の挨拶、松永教授による招待講演

左から、南准教授による招待講演、Latcharote教授による招待講演、Best Presentation Award受賞者との集合写真、年吉所長（左から２人目）と本所 竹内 渉 教授（右から１人目）

左から、 Li学長と年吉所長、集合写真、セミナー会場のAITにて