西須磨地域では、幅の狭い坂道が多く路線バスが運行していないため、買い物や通院、最寄りの須磨駅とのアクセスが課題となっています。こうした地域の交通課題の解決のため、西須磨地域における地域コミュニティ交通(愛称:はまちどり)が2023年10月1日から本格運行しておりますが、利用者が多くなり、乗り切れない方が出てきておりました。
現在の運行状況に加え、東京大学 空間情報科学研究センター/生産技術研究所・関本研究室(以下、関本研究室)と神戸市との共同研究により、擬似人流を用いた増便後の需要予測の結果、2台目の導入後も利用者の増加が見込まれることが分かりました。これを受けて、2025年8月1日より「はまちどり」に2台目の車両を導入することとなりましたので、お知らせいたします。
また、2台目導入にあたり、1台目同様、神戸市と包括連携協定を締結している兵庫トヨタ自動車株式会社から運行車両の提供など支援をいただきます。
1. 2台目導入の開始日
2025年8月1日(金曜)
2.運行車両
トヨタ ヴォクシー(乗客定員6名)
3.運行ルート・ダイヤ
(1)運行ルート(今までと変更はありません)
1系統 須磨駅~月見山ルート
2系統 須磨駅~一ノ谷ルート
(2)運行ダイヤ(平日・月~金曜日の祝日ダイヤのみ増便。土日は変更ありません)
1系統 現状8便→14便に増便
2系統 現状8便→10便に増便
神戸市HPを参照
https://www.city.kobe.lg.jp/a80014/shise/kekaku/jutakutoshikyoku/sogokotsu/nishisuma.html
4.東京大学との共同研究
本取り組みは、SIP第3期「スマートモビリティプラットフォームの構築」における採択テーマの一つである、関本研究室が推進する「多様な地理空間情報と全国擬似人流データを組み込んだモビリティ社会実験デジタルツインの構築」の一環として、関本研究室と神戸市が共同で実施したものです。神戸市から関本研究室へ派遣された職員と研究チームが連携し、須磨区内を走るコミュニティ交通「はまちどり」の増便を想定したシミュレーションを行いました。このシミュレーションでは、神戸市が保有する既存のバス乗車データを活用し、関本研究室が路線周辺の地形の傾斜や通勤・通学・買い物などの移動パターンを想定した「擬似人流」を生成して、増便による利用者数の変化や交通への影響を予測しました。この取り組みにより、住民の移動ニーズを事前に可視化し、効果的な運行計画や関係者間の合意形成を支援する仕組みの実証が進みました。
※本発表資料には、内閣府総合科学技術・イノベーション会議の下で推進する「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期/スマートモビリティプラットフォームの構築」(研究推進法人:国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)(NEDO管理番号:JPNP23023)の成果が含まれています。
<参考リンク>
SIP第3期「スマートモビリティプラットフォームの構築」
https://sip3.nedo.go.jp/smartmobility/index.html
東京大学 関本研究室
https://sekilab.iis.u-tokyo.ac.jp/
5.問い合わせ先
神戸市 都市局交通政策課
杉本、藤田
TEL:078-595-6721
神戸市 須磨区役所 地域協働課
森田、長谷川
TEL:078-731-0033
東京大学 空間情報科学研究センター センター長
デジタル空間社会連携研究機構 機構長 兼 生産技術研究所 教授
関本 義秀
E-mail:sekimoto(末尾に"@csis.u-tokyo.ac.jp"をつけてください)
東京大学 空間情報科学研究センター 広報係
E-mail:koho(末尾に"@csis.u-tokyo.ac.jp"をつけてください)
TEL:04-7136-4291
東京大学 生産技術研究所 広報室
E-mail:pro(末尾に"@iis.u-tokyo.ac.jp"をつけてください)
TEL:03-5452-6738