3月13日(木)に、文部科学省のプロジェクトである「『富岳』成果創出加速プログラム」「AIの活用によるHPCの産業応用の飛躍的な拡大と次世代計算基盤の構築」*¹の成果を報告する第2回HPC産業応用拡大プロジェクトシンポジウムを、本所 大会議室、および、Webex Webinarsによるハイブリッド形式にて開催した。
今回のシンポジウムでは、本所 長谷川 洋介 教授によるプロジェクトの概要紹介をはじめ、産業界のユーザを含む13名の方に講演いただき、プロジェクトの最新の成果を報告し、それを踏まえて、HPCとAIを活用したものづくりシミュレーションについて議論した。また、招待講演として、「『富岳NEXT』プロジェクトの始動:次世代計算基盤の構築に向けて」と題して、次世代システムの開発・整備を目的とした「富岳NEXT」プロジェクト等について、理化学研究所計算科学研究センター 近藤 正章 チームリーダーに講演いただいた。最後のパネルディスカッションでは、産業界の方々を登壇者に迎え、これらの講演を踏まえて、「ポスト『富岳』時代のものづくりシミュレーション」と題し、HPCの活用の問題点やAI・データ科学を活用したものづくりシミュレーション技術の研究開発の現状について共有し、ものづくり分野における、ポスト「富岳」時代に向けた、今後のHPCに対する期待についての意見交換を行った。
HPCとAIを活用したものづくりシミュレーションの今後のものづくりへの貢献について議論することができた本シンポジウムには、民間企業93社からの参加者を含め、215名(含、現地参加39名)の方々にご参加いただき、盛会裏に終了した。
*¹:HPC(High Performance Computing)
(革新的シミュレーション研究センター 教授 長谷川 洋介)
左から、長谷川教授による講演の様子、質疑応答の様子
左から、近藤チームリーダーのよる招待講演の様子、パネルディスカッションの様子