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【報告】本所・杉並区・科学自然都市協創連主催 杉並区・交流自治体とともに考えるワークショップ「台風制御技術のある未来・災害対応シミュレーション・地域連携」開催(開催日:2024/1/24)

 1月24日(水)に本所において、杉並区職員と、杉並区と交流関係にある全国各地の自治体の職員を対象に、災害・防災をテーマとしたワークショップ等が開催された。

 杉並区区民生活部 文化・交流課 坪川 征尋 課長、本所 野村 政宏 副所長・教授による開会挨拶ののち、ムーンショット目標8研究開発プロジェクト「社会的意思決定を支援する気象―社会結合系の制御理論」において、本所 松山 桃世 准教授が進める「気象制御の社会的意思決定可能性の検討」の研究活動の一環として、台風制御のELSI(倫理的、法的、社会的課題)等を抽出する目的で、ワークショップ「~台風を操る!?未来の技術「台風制御」は何をもたらす?~」が開催された。

 初めに、本学 大学院工学系研究科 澤田 洋平 准教授(ムーンショット目標8研究開発プロジェクトマネージャー)にご講演頂いた後、松山准教授により1時間半におよぶ対話の時間が行われ、将来実現する可能性のある台風制御技術の情報に触れた参加者は、複数のグループに分かれ、ファシリテーターによる進行のもと、台風制御をテーマに発言を重ねた。

 次に、"シミュレーションで学ぶ、受援計画"をテーマに、本所附属災害対策トレーニングセンター(DMTC)のワークショップが開催された。本所 沼田 宗純 准教授による講演ののち、「杉並区で災害が起きて、交流のある自治体職員が杉並区へ支援に向かう」という設定で、参加者は「支援される側」「支援する側」に分かれ、シミュレーションを体験した。参加者からは「最新の研究や実践的なワークショップを体験できて良かった」「学んだことは災害対応に活用出来る」などの感想が寄せられた。

 最後に、本所 吉江 尚子 教授から、本所 ダイニングラボと、科学自然都市協創連合の紹介があった。その後、懇親会が行われ、参加者同士、会話が弾む様子がみられた。杉並区職員の閉会挨拶で、企画はすべて終了した。

 この企画は、本所、杉並区、科学自然都市協創連合が主催し、ムーンショット目標8研究開発プロジェクト「社会的意思決定を支援する気象―社会結合系の制御理論」、本所附属オープンエンジニアリングセンター、本所附属災害対策トレーニングセンター、本所ダイニングラボが共催となり、実現に至った。

 末筆ながら、企画運営にご協力いただいた関係者の皆様に、心から感謝を申し上げる。

 (社会連携・史料室)

上段画像1.png
左から、坪川課長による挨拶、野村副所長・教授による挨拶、松山准教授による趣旨説明の様子、澤田准教授による講演の様子

下段画像2.png
左から、松山准教授による対話の様子、沼田准教授によるワークショップの様子、吉江教授によるダイニングラボと科学自然都市協創連合の紹介

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