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【報告】駐日ヨルダン特命全権大使リーナ・アンナーブ閣下が本所を訪問 地球環境データプラットフォームと渇水・氾濫予測に関する研究成果を視察(開催日:2022/11/30)

 11月30日(水)、駐日ヨルダン特命全権大使 リーナ・アンナーブ閣下と同ラシード・アレカット主席公使が本所を訪問されました。文部科学省研究開発局 久芳 全晴 環境科学技術推進官、甲斐 恭 地球観測推進専門官の同席の下、最初に所長室を訪問され、本所 岡部 徹 所長・教授から本所の概要と国際連携プロジェクトの例などを紹介、ヨルダン国からの留学生受け入れの可能性等について意見交換が行われました。その後、地球観測データ統融合連携研究機構の大型ディスプレイルームに移動し、本学 喜連川 優 特別教授が本所において40年に渡って構築を続けてきた"地球環境データプラットフォーム"を紹介し、データ統合・解析システム(DIAS: Data Integration and Analysis System)で運用されているリアルタイムデータ基盤やAIを用いた河川氾濫画像の自動認識システムのデモンストレーションを行いました。続いて、第4期DIASプロジェクトリーダーでもある国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC) 地球情報科学技術センター 石川 洋一 センター長からプロジェクトの概要と気候変動予測に関する研究の最前線について説明があり、DIASから公開されている多様な気候変動データセットが紹介されました。その後、国立研究開発法人土木研究所水災害・リスクマネジメント国際センター(ICHARM) 小池 俊雄 センター長(本学名誉教授)がDIASを活用した旱魃予測システムのデモンストレーションを行い、本年4月に熊本で開催された第4回アジア・太平洋水サミットにおいて各国から報告されたDIASの活用事例を紹介、ヨルダン国における適用の可能性について議論が行われました。最後に地球環境データプラットフォームが稼働するDIASサーバルームの見学を行い、本所 根本 利弘 准教授と地球観測データ統融合連携研究機構の生駒 栄司 特任准教授からサーバ・ストレージシステムの構成や効率的な運用方法についての説明がありました。

 リーナ・アンナーブ閣下からはDIASで開発された渇水・洪水予測システムのヨルダン国における活用の可能性について、ラシード・アレカット主席公使からは河川氾濫画像の自動認識システムについての質問などが寄せられ、限られた時間の中ではありましたが極めて有意義な視察となりました。

(地球観測データ統融合連携研究機構 特任准教授 生駒 栄司)

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左から、所長室の表敬訪問(前列左からラシード・アレカット主席公使、リーナ・アンナーブ閣下、岡部所長、喜連川特別教授。後列左から久芳推進官、甲斐専門官、小池センター長、石川センター長、生駒特任准教授、根本准教授)、喜連川特別教授による地球環境データプラットフォーム紹介

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左から、小池センター長による旱魃予測システムの説明、石川センター長によるDIASプロジェクトの紹介、根本准教授と生駒特任准教授によるDIASシステムの紹介

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