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【報告】ソウル大学工学部との国際交流協定を更新とワークショップ開催(開催日:2022/8/8)

 8月8日(月)、本所と韓国のソウル大学 (Seoul National University)工学部との間の研究交流協定の期間更新を締結した。本学とソウル大学は1990年に大学間の全学的な学術交流協定を締結し、2014年には学生間の交流を支援するための覚書を、さらに2016年には戦略的パートナーシップのMOU(Memorandum of Understanding)を締結した。本所とソウル大学電気情報工学部、また、ソウル大学機械工学部との研究交流推進確認書の2件の協定における期間更新は、2021年12月であったが、2年半以上も続くコロナ禍の中でお互いに対面での調印式ができなかった。今回、ソウル大学で開催された対面での調印式には、本所から金 範埈 教授、ソウル大学からはAhn Sung-Hoon機械工学部長・教授、Lee Hyuk-Jae電気情報工学部長・教授、また双方の研究所の関連の深い教員が参加した。当日夜から翌日(8月9日(火))にかけて、韓国のソウル首都圏を中心に、過去115年間での最大級と言われる記録的な豪雨が続き甚大な被害が出ていて、実は今回協定の調印式及びワークショップを開催したソウル大学工学部の301棟工学部建物も浸水しエレベーターなども停止状態で、かなりの被害があった。復旧に関わった方々のご尽力に、謝意を表したい。

 また、調印式に先だって当日に革新的なマイクロ/ナノシステムに関するジョイントワークショップが行われた。ワークショップは、電気情報工学部Kim Sung-Jae教授の開会挨拶に始まり、本ワークショップの背景やマイクロシステムに関する本所とソウル大学との間の交流プログラムの歴史についての説明もあった。今回は、「Innovative Micro/Nano systems」がテーマだったこともあり、従来のMEMSデバイス系分野のほか、バイオ、素材、ウェアラブルデバイス、水素エネルギーなど、幅広い研究分野における、ソウル大学から若手教員4名と本所より松久 直司 准教授、南 豪 准教授、朴 鍾淏 助教の研究発表があった。また、ソウル大学の大学院生達によるポスター発表があった。研究を進める大学院学生も合わせて約40名が参加し、大変盛況なワークショップとなり非常に有意義な時間であった。今回の調印式とワークショップは東京大学戦略的パートナーシップ構築プロジェクト事業(令和4年度)の一環で行われた。

 (機械・生体系部門 教授 金 範埈)

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ソウル大学工学部にてIIS-SNU ジョイントワークショップ

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交流協定更新に調印記念写真: (左) 本所 金教授と Lee 電気情報工学部長、(右) Ahn 機械工学部長と本所 金教授


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