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【報告】「第4回光物質ナノ科学研究センター(NPEM)研究報告会」の開催(開催日:2022/9/12)

 9月12日(月)13時25分より「第4回光物質ナノ科学研究センター(NPEM)研究報告会」が開催された。今回は、本センターの研究室に所属する修士課程・博士課程の学生9名に加え、若手研究者の助教・研究員2名が、それぞれの研究について発表を行った。あわせて本センターの寒川 哲臣 客員教授の関連テーマについてNTT物性科学基礎研究所の研究員の発表が行われた。

 本報告会は、学生からの「他の研究室の学生と研究交流を行いたい」という希望もあって企画されたイベントだが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で過去3回は全てオンライン開催であった。今回も第7波の影響が心配されたが、感染減少傾向の中、ついに念願の対面メインのハイブリッド形式で開催することができた。

 本センターはナノ科学と光、物質を共通項として、物理、エレクトロニクス、化学、材料、機械等の様々な分野の融合による新分野の開拓に取り組み、その成果を工学諸分野に応用することを狙いとして活動している。そのため発表内容も多岐にわたり、日頃接する機会が少ない分野の知見を深めるという意味で、センター所属の教職員・学生にとって大変有意義な機会となっている。

 優れた発表を行った学生に優秀発表賞が贈られた。修士からは佐藤(文)研究室 張 雄さん「Electronic structure study between amyloid fibril and cellular native formed prions」が、博士からは町田研究室 木下 圭さん「複数層WSe₂のサブバンドを利用したファンデルワールス二重量子井戸の実現」と平川研究室 牛 天野さん「Direct observation of coherent energy exchange induced by the internal mode-coupling effect in MEMS beam resonators」が選ばれた。
 
 社会活動の基本は対面であり、研究の世界も同様であることは言うまでもない。この二年半、オンラインによる発表を余儀なくされてきた学生にとって、臨場感・緊張感のある対面発表が良い経験となってくれることを願っている。当日は47名が参加し盛会であった。今後も開催を継続していきたい。

(光物質ナノ科学研究センター センター長 志村 努 / 基礎系部門 志村研究室 技術専門職員 鎌田 久美子)

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左から、志村 努 センター長による開会あいさつ、感染対策を考慮したスタンドマイクによる質疑応答、立間研究室 石田 拓也 助教による講演、平川 一彦 副センター長による閉会あいさつ

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左から、優秀発表賞の佐藤(文)研究室 張さん、優秀発表賞の町田研究室 木下さん、優秀発表賞の平川研究室 牛さん

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現地参加者の集合写真

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