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【報告】第3回OHOW公開講演会開催(開催日:2022/6/24)

 2021年7月に本所が主務部局となって設立したワンヘルス・ワンワールド連携研究機構(OHOW)が、2022年6月24日(金)にウェビナー形式で第3回公開講演会を開催した。機構長である本所 竹内 渉 教授の開会挨拶ののち、本学 医科学研究所 長村 文孝 教授 (臨床開発・治験)が「アカデミアでの臨床開発支援の現状」、本学 工学系研究科 森本 雄矢 准教授 (マイクロ工学組織工学)が「健康と農業に資する臓器チップ」、本所 竹内 渉 教授 (環境・災害リモートセンシング)が「リモートセンシングによるアジアの環境変動計測とプロトタイピング」と題して、それぞれ話題提供を行った。

 講演のあとの質疑応答では、従来の民間企業のみならずアカデミアからの開発製品や医師主導の治験が増加していること、治験臨床研究・再生医療等製品の審査は複雑で、利益相反管理、知財管理、安全性の確認には戦略的な取り組みが必要であること、畜肉の細胞を体外で組織培養してできた培養肉は、家畜の飼育と比べて地球環境への負荷を低く抑えること、電気刺激で生体に近い収縮率をもつ骨格筋組織を立体的に構築可能となりつつあること、ウィルスを媒体する生物として大コウモリが重要な位置を占めており、マレーシアのオイルパーム林やバングラデシュのジャングルでの森林伐採による人間と野生生物の遭遇がウィルスの発生に大きく関わっていること、などが話題となり、有意義な議論が行われた。

 今後は8月3日(水)4日(木)のダッカ大学医学部・工学部との学生セミナー開催、9月16日(金)の第4回公開講演会に向けて準備を進める予定である。

(人間・社会系部門 教授 竹内 渉)

R3図1.png

上段左から 講演する長村教授、森本准教授、竹内教授
下段左から 質疑応答する本所 甲斐 知恵子 特任教授、本所 芳村 圭 教授

SNS.R3写真-公開講演案内案第3回_縦.jpg

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