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「第2回光物質ナノ科学研究センター 研究報告会」の開催

 2021年9月17日(金)13時半より「第2回光物質ナノ科学研究センター(NPEM)研究報告会」が開催された。今回は、本センターの研究室および関連研究室に所属する修士課程・博士課程の学生に加えて、若手研究者の助教・特任研究員と本センターの寒川哲臣客員教授が所長を務めるNTT先端技術総合研究所からNTT物性科学基礎研究所の研究員がそれぞれの研究について発表した。

 本報告会は、学生からの「他の研究室の学生と研究交流を行いたい」という希望もあって企画されたイベントだが、新型コロナウイルス感染拡大第5波による緊急事態宣言下となり、今回も対面での開催がかなわず、残念ながら全面オンライン開催となった。

 本センターはナノ科学と光、物質を共通項として、物理、エレクトロニクス、化学、材料、機械等の様々な分野の融合による新分野の開拓に取り組み、その成果を工学諸分野に応用することを狙いとして活動している。そのため発表内容も多岐にわたり、日頃接する機会が少ない分野の知見を深めるという意味で、センター所属の教職員・学生にとって大変有意義な機会となっている。

 優れた発表を行った学生に贈られる優秀発表賞には、修士からは、岩本研究室 修士課程2年 楊 燁亭さんの「Design of a photonic crystal nanobeam cavity in diamond-based hybrid platform」が、博士からは町田研究室 博士課程2年 若藤 祐斉さんの「2.5次元ヘテロデバイス作製のための3次元的操作手法の確立」が選ばれた。

 新型コロナウイルスの感染拡大はすでに一年半に及び、経済・生活への影響は日に日に大きくなっている。それは学生・研究者も例外ではなく、オンライン授業や実験施設の閉鎖など思うように研究・学習に打ち込めない日々が続いているが、発表はそれを感じさせない、大変にレベルの高いものであった。当日は54名が参加し盛会であった。1日も早いコロナの収束、そして対面にて効果的な研究交流が行えるよう願い、次回の開催へとつなげていきたい。

(光物質ナノ科学研究センター センター長 志村 努/基礎系部門 志村研究室 技術専門職員 鎌田 久美子)

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志村センター長による開会あいさつ、立間教授による閉会あいさつ、優秀発表賞の町田研究室 若藤さん、優秀発表賞の岩本研究室 楊さん

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参加者による記念撮影

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