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令和2年度 退職教員記念講演会

喜連川 優 教授が本所を退職されるにあたり、3月23日(火)に退職教員記念講演会が開催されました。本所の桜も見頃を迎えたところではありましたが、新型コロナウィルスの猛威が収まらず、オンラインでの開催となりました。聴講者は千人を超え大変な盛況となりました。

喜連川先生は、データベースシステムの高性能化の研究を進め、GRACEハッシュジョインやパイプラインマージソートをはじめとする数多くの先駆的かつ顕著な研究業績を挙げて来られました。今日広く利用されている大規模高性能データ管理技術の基礎を築いた功績は国際的に高く評価されています。近年では非順序型実行原理に基づく超高速データベースエンジンの開発に成功したほか、地球環境情報プラットフォームの構築等を通じ数々の社会課題の解決にも取り組んでおられます。

講演では、幼少の頃のお話から、学生時代にいかにしてデータベース研究の世界へ足を踏み入れたか、その後多くの業績を挙げながら何を考え悩みながら研究を発展させていったかといったエピソードを交えながら、主要な業績と現在の取り組みについて紹介頂きました。近年は国立情報学研究所の所長も務めながら精力的に多様な社会課題に挑まれており、今後も益々の御活躍を祈念する次第です。

(ソシオグローバル情報工学研究センター教授 豊田 正史)

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喜連川 優 教授

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