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【報告】もしかするはこだて ~自然×科学×まちづくり~(2019/10/20)

2019年10月20日(日)の午後、一足先に秋の訪れた函館の蔦屋書店のステージにて、70周年事業の一環である「もしかするはこだて~自然×科学×まちづくり~」というワークショップが開催された。ワークショップには、地元だけでなく、先日の釜石の式典に参加された岩手県庁の方々も加わり、早くも各地のネットワーキングの効果を見せ始めている。このワークショップは次のような3ステップで構成されている。

まず、ステップ1として、国際・産学連携室の有馬 みき 学術支援職員による「『自分が知るはこだて』を積み重ね、まちの魅力を描く」と題したSDGsの解説が行われた。国連サミットで採択された世界の目標「SDGs(Sustainable Development Goals)」。健康と福祉、教育、エネルギー、働きがいなど17の目標からなり、2030年までに指標の達成をめざしているが、この目標を切り口に普段の生活を眺めると、身近なまちの魅力や課題が浮かんでくることがわかる。参加者は、各々自分が知る函館を紹介し、隣の人が知るはこだてに耳を傾けていた。

ステップ2は、川添 善行 准教授より最新の研究成果の報告を行った。ワークショップ後も質問が多く、参加者の関心の高さが伺えた。なお、このステップ2は、今後、本所の研究者で交代で務めていくことになるという。

ステップ3は、広報室の松山 桃世 学術支援専門職員による、「科学や技術で、輝くはこだてに続く道筋を描く」というワークショップ。これは、政治や経済だけでなく、暮らしを変える科学技術も、まちの未来をつくりうる、という視点に基づいている。新たに制作した生研の最新研究をわかりやすく説明する「生研道具箱」というカードゲームが用意され、幅広い工学研究分野をカバーする本所の知恵を使ったまちの未来を、とても楽しく議論している様子が印象的であった。

ワークショップには、はこだて国際科学祭を主宰する、はこだて未来大学の美馬 のゆり 教授も飛び込みで参加し、地元の視点ならではの的確な講評を頂戴することができた。


岸所長もワークショップに参加


生研の最新研究を説明するカードゲーム「生研道具箱」

なお、本イベントは、各地の大漁旗を船で繋ぐ「科学自然都市協創連合 大漁旗プロジェクト」の一環として行われ、前日の19日(土)に、陸前高田市、釜石市、和歌山市加太地区の3枚の大漁旗を積んだ海洋研究開発機構(JAMSTEC)の新青丸が、函館港に立ち寄るタイミングに合わせて開催された。宮古港から函館港へと海を渡った大漁旗は、イベント会場で披露された。

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