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「大漁旗 御披露目交流会 in 釜石」を開催

 10月6日(日)、「大漁旗 御披露目交流会 in 釜石」が、本所設立70周年を記念して展開する「大漁旗プロジェクト」(科学自然都市協創連合主催)のキックオフイベントとして、岩手県釜石市の釜石魚河岸にぎわい館 魚河岸テラスにて開催されました。

 束の間の晴天の下、真っ青な釜石の海を背景に、奇跡の一本松や海産物を描いた陸前高田市の旗、ラグビーボールを抱えた釜石大観音を描いた釜石市の旗、ロケットと鯛を描いた和歌山市加太の旗の計3枚が披露されました。釜石高校美術部の方々が参加し、笑顔の記念撮影となりました。大漁旗は、翌7日(月)、宮古港に停泊中の海洋研究開発機構(JAMSTEC)の新青丸に託され、函館港へ向かいます。

 交流会第一部は、本所の岸 利治 所長の開会挨拶で幕を開けました。糸川 英夫 元教授のロケット開発を縁に科学自然都市協創連合が設立された経緯と、大漁旗プロジェクトの意義、大漁旗制作にご協力いただいた高田高校、釜石高校、宮古水産高校への謝辞が述べられました。岩手県 政策地域部 科学・情報政策室の阿部 博 科学技術課長からは、東日本大震災津波から復興した三陸の想いの詰まった大漁旗が海をわたり、各地とのつながりが一層深まることへの期待が語られました。釜石高校の理数科スーパーサイエンスハイスクール推進室の吉田 英男 教諭からは、ラグビーワールドカップ2019と絡め、パスをつないで素晴らしい大漁旗を完成させた関係者への謝辞と、「未来へトライ」という復興のキーワードを用いて本プロジェクトへの激励を頂きました。本学 大気海洋研究所の峰岸 有紀 助教は、地域間だけでなく本学部局間のつながりも強まればと、本プロジェクトに期待を寄せました。

 第二部では、本所 広報室の松山 桃世 学術支援専門職員が「「SDGsめがね」でまちを眺める」のタイトルで、SDGsの紹介と新たな視点で釜石の魅力を探るミニワークショップの進行を行い、参加者は「海の豊かさ」「住み続けられるまちづくり」などを生む、釜石が誇る活動の数々を発表しました。続いて、本所 川添 善行 准教授は「建築ができること」のタイトルで、豊富な建築事例を紹介しながら、気候や風土を知り、材料を合理的に組み合わせ、建築物を作ることで人々の暮らしを深く知る喜びを語りました。講演後には川添准教授の幼少時代についての問いも相次ぎ、建築家という職への関心の高まりと憧れがうかがえました。


ミニワークショップ「「SDGsめがね」でまちを眺める」


講演「建築ができること」

 イベント終了後には、関係者から本所との今後の連携について具体的な提案もあり、「大漁旗プロジェクト」第一弾として、好調な滑り出しとなりました。


(参考)科学自然都市協創連合について
「科学自然都市協創連合~宇宙開発発祥の地から繋ぐコンソーシアム~」を設立

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