東京都市大‐生産技術研究所 学術連携シンポジウム開催(報告)
東京都市大学との学術連携の一環として、「東京都市大学-生産技術研究所学術連携シンポジウム」が10月2日(月)、本所コンベンションホールにて開催され、両大学の教職員・学生を中心に約80名の参加者がありました。両者の学術連携は2010年3月に覚書が締結され、基幹技術者の育成に長年の実績をもつ東京都市大学と、最先端研究/産学連携に実績をもつ本所が、お互いの特質を活かしながら若手人材の育成や研究協力を推進することを目的としています。既に、本所の若手教員による東京都市大学での講義の担当、人材交流などが行われており、連携促進のための運営費助成ファンドも設立されています。
シンポジウムでは冒頭、藤井輝夫所長より学術連携の経緯や意義が説明され、本所若手教員による特別講義の実施など、これまでの学術連携の実績が紹介されました。続いて、東京都市大学および本所の教員が4件ずつ、合計8件の幅広い分野にわたる研究紹介が行われました。さらに、伊坪徳宏東京都市大学教授・本所客員教授が「製品ライフサイクルを対象にした環境フットプリント評価」と題して講演し、ライフサイクルアセスメント(LCA)、環境フットプリントに関する研究とその利用動向や、環境影響評価は世界化に向けた検討が注目されていることなどが紹介されました。最後に東京都市大学三木千壽学長より、異分野の話を聞く素晴らしさ、本所と東京都市大学のお互いの強みを生かす連携の継続や、来年は東京都市大学側で実施予定であることが述べられ、シンポジウムは盛会裏に幕を閉じました。