2025.03.05 トピックス 【報告】最先端マテリアル研究公開@東大駒場リサーチキャンパスを開催(開催日:2025/2/17) 本所および本学 先端科学技術研究センターに所属する8研究室が、高専生、高専専攻科生、大学学部生、および大学院生を対象とした研究室紹介を行った。
2024.03.08 プレスリリース 【記者発表】約7000種類の化合物の安定性を単純な数式で表現――電池材料や超伝導体の探索の高速化に繋がる新しい法則を発見―― #東大生研 溝口 照康 教授、柴田 基洋 助教、同大学 大学院工学系研究科 川口 直登 大学院生の研究グループは、数千種類の層間化合物に対して科学計算を行って構築したデータベースについて検証することで、層間化合物の安定性を簡易に予測可能な数式を発見しました。この新しい数式を活用することで、競争が激化している電池材料や超電導体開発の劇的なスピードアップに繋がります。
2023.09.29 トピックス 【報告】ダイニングラボ企画 開催報告 はし休めプチトーク・IIS BREAK TIME for Students・KOMANI BREAK TIME・AICOM実証実験・毛細血管観察によるヘルスモニタリング #東大生研ダイニングラボでは、6月から9月にかけて、連続企画である「はし休めプチトーク」や「IIS BREAK TIME for Students」が、また、新交流企画の「KOMANI BREAK TIME」や実証実験企画も、開催された。
2023.05.19 プレスリリース 【記者発表】たった一部の情報から、すべての電子構造を決定――原子一つ一つの全電子構造を計測する新手法の開発に、大きな前進―― #東大生研 溝口 照康 教授、東京大学 大学院 工学系研究科 チェン ポーエン 大学院生、#東大生研 柴田 基洋 助教、防衛大学 萩田克実 講師、東北大学 宮田 智衆 助教の研究グループは、エネルギーの高い「励起状態」にある電子についての限られた測定データ(スペクトル)さえあれば、その原子の全電子構造を決定できる手法を開発しました。スペクトルと全電子構造をそれぞれ約11万7千個ずつ計算し、その関係性をニューラルネットワークに学習させ、スペクトルから全電子構造を高精度に予測する人工知能を構築しました。さらに、100原子ほどの大きな分子に利用できる予測モデルも構築しました。本手法を発展させることで、原子一つ一つの電子構造を計測する、「原子レベル全電子構造計測」が実現し、物質開発での検査手法の開発が加速すると期待されます。
2022.04.22 トピックス 駒場分析コア設立記念式典を開催 2021年12月13日(月)、駒場分析コア設立記念式典がオンラインにて開催された。駒場分析コアは大型分析装置の管理と共同利用促進を目的として2021年度に #東大生研 に設置された分科会である。装置の導入がほぼ終了し、共同利用を開始するタイミングで記念式典を執り行った。学内関係者に加え、学外研究機関、民間企業、ベンチャー企業、さらに報道関係者など、約110名が参加し、大変盛況な式典となった。
2021.12.03 プレスリリース 【記者発表】ナノスケールの熱膨張を直接計測~温度変化による電子部品の劣化や故障の原因究明が可能に~ #東大生研 の溝口 照康 教授、大学院工学系研究科 博士課程3年のLiao Kunyen 大学院生(研究当時)、#東大生研 の柴田 基洋 助教の研究グループは、電子顕微鏡を用いた実験とシミュレーションを組み合わせ、界面の局所的な熱膨張をナノメートルレベルで直接計測することに成功しました。すべての界面が同様な熱膨張を示すわけではなく、界面に形成される余剰の空間の大きさに依存しており、界面の原子配列を意図どおりに作製することができれば、熱膨張を制御できることが示唆されました。
2021.10.16 プレスリリース 【記者発表】スペクトルから思いもかけない物性をAIが予測 X線や電子線を物質に照射し、得られたスペクトルから物性を調べる分光実験では、1つのスペクトルから取得できる物性情報は限られていると考えられており、目的の物性に応じて別の装置や条件で実験し直す必要がありました。今回、東京大学 生産技術研究所の溝口 照康 教授、東京大学 大学院工学系研究科 修士課程2年の菊政 翔 大学院生(研究当時)、東京工業大学 科学技術創成研究院の清原 慎 研究員、東京大学 生産技術研究所の柴田 基洋 助教らの研究グループは、「内殻電子励起スペクトル」の解析に人工知能技術を利用することで、このスペクトルと無関係と考えられてきた物性を含む11種類の物性情報を取得することに成功しました。本研究は、従来の常識では想定できない物性情報を既存の分光実験から取得できる可能性を示しており、今後の物質開発の大幅な効率化や、新機能の発見への貢献が期待されます。
2021.07.19 プレスリリース 【記者発表】結合前の情報だけで、結合後の性質を高精度に予測~化学反応や触媒の予測への応用に期待~ #東大生研 の溝口 照康 教授らの研究グループは、化学結合「前」の状態で得られる情報だけで、結合「後」の結合物性を高精度に予測できる人工知能を構築しました。また、高精度の予測には、結合を形成する原子、分子、固体の個々の状態の情報が重要であることを明らかにしました。さらに、開発した手法を用いることで、わずかなデータ量の学習で十分な精度を実現できることも明らかになりました。
2020.11.16 プレスリリース 【記者発表】アモルファス構造の解明に一歩前進~原子の配位数を可視化~ #東大生研 の溝口 照康 教授らの研究グループは、ガラスを構成する原子の配位数をナノメートルレベルの高い空間分解能で可視化することに成功しました。本手法を利用することで、これまで未知のベールに隠されていたアモルファス構造を詳細に理解することができ、新しいガラス材料の開発が加速できると期待されます。
2020.11.11 プレスリリース 【共同発表】量子物理学の理論や波動関数に基づく新たな深層学習技術を開発-学習データにはない、分子構造が大きく異なる未知化合物に対する物性の外挿予測が可能-(発表主体:産業技術総合研究所) #東大生研 の溝口照康教授らの研究グループは、量子物理学の密度汎関数理論に基づく深層学習技術を開発しました。今回開発した技術では、深層学習モデルの内部に、波動関数と電子密度という量子物理的に最も基本的な情報を顕わに表現することによって、現在深層学習で大きな問題となっている予測結果の解釈性・信頼性の問題を解決しました。
2020.06.03 プレスリリース 【記者発表】電子状態が変化する前の姿から、変化後の姿をAIが正確に予想~電子の励起状態を高速で計算、構造解析のアクセルに~ #東大生研 の溝口 照康 教授らは、人工知能技術を利用し、電子が励起していない「基底状態」の情報をもとに「励起状態」の電子構造を、高速かつ高精度に予測する手法を開発しました。これにより、わずか数秒から数分の計算で、スペクトルを計算できるようになりました。さらに、人工知能技術によって、これまで明らかにされてこなかった励起状態に関する重要な知見も得ることができました。
2019.03.26 プレスリリース 【記者発表】理論計算や専門知識いらず!人工知能がスペクトルから物質の機能と構造を定量 ~物質開発の加速に期待~ 溝口 照康 教授、清原 慎 大学院生、リァオ・クンヤン 大学院生、産業技術総合研究所 人工知能研究センターの椿 真史 研究員らの研究グループは、人工知能にも利用される「ニューラルネットワーク」を利用し、スペクトルから直接、物質の構造と機能を決定する新手法を開発した。
2018.09.19 プレスリリース 【共同発表】分子構造を設定するだけで物性値を高速・高精度で予測 - 時間のかかる理論計算を1万倍以上高速化し材料開発のプロセスを加速 -(発表主体:産業技術総合研究所)
2018.09.07 プレスリリース 【記者発表】人工知能が専門家の約2万倍の速さでスペクトルを解釈 ~知識や職人技なしで、物質の性質を明らかに~ 生産技術研究所 溝口 照康 准教授らの研究グループは、物質解析に広く利用されるスペクトルを、人工知能で「解釈」と「予測」する新手法を開発しました。