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降水の気候変化の特徴を精度よく推定――気候モデルシミュレーションを高解像度化し、温暖化の影響を評価――
降水の気候変化の特徴を精度よく推定――気候モデルシミュレーションを高解像度化し、温暖化の影響を評価――

吉兼先生(1200_800).jpg

東京大学 生産技術研究所の吉兼 隆生 特任准教授と芳村 圭 教授は、機械学習を用いて、気候モデルシミュレーションを高解像度化する手法を開発しました。局地的な降水特性を再現し、温暖化が与える影響を評価することが可能となりました。
3,000年分の気候モデルシミュレーションの高解像度化から、近年の梅雨期の降水変化は、温暖化よりも自然変動の影響が極めて大きいことが示唆されます。今後は、地形や気象現象等の複雑な相互作用による降水強化メカニズムを解明し、水災害リスクの低減につながることが期待されます。