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【報告】「東京メトロ×東京大学生産技術研究所 鉄道ワークショップ2024~モーターの仕組みと変化~」開催(開催日:2024/7/24)

 本所 次世代育成オフィス(ONG)は、東京地下鉄株式会社(東京メトロ)と連携し、中学生・高校生を対象とした「鉄道ワークショップ2024」を、7月24日(水)に東京都足立区にある東京メトロ綾瀬車両基地および本所 柏キャンパスで開催した。本事業は、2013年度からスタートし、これまで「鉄道電気」「防災」「車輪のしくみ」等をテーマに取り上げ、中学・高校の夏休み期間に開催してきたものである。コラボ企画として第10回目となる今回は『モーターの仕組みと変化』のテーマのもと、中学生と高校生が午前・午後で入れ替わる一日完結型として実施し、中学生21名、高校生22名が参加した。

 東京メトロ綾瀬車両基地では、車両基地の概要説明および制御装置や主電動機の進歩、電車の動力の伝わり方、主電動機軸や駆動装置などの講義の後、車両基地の中を見学した。中学生、高校生ともに鉄道に関する豊富な知識を持ち、関心も高く、見学中は解体された車両や部品をじっくり観察したり、細部にわたって写真を撮ったり、質問をするなど、とても熱心であった。

 本所では、はじめに、次世代モビリティー研究センターの須田 義大 教授により、『地下鉄道の動力の歴史~東大・生研における車両研究も交えて』と題し、電車が走行する仕組みや動力装置の仕組み、モーターの役割と進化、および公共交通機関で実装されている科学技術についての講義が行われた。次に、本所 ONG 川越 至桜 准教授によるワークショップが行われ、電動モーターキットで実際にモーターを確認しながら、机上に置かれたNゲージ鉄道模型の電流を測る実験を通して、モーターの仕組みについて語り合う姿が見られた。終了後、受講生同士が楽しく情報交換を行い、会場は活気に溢れ、新たなアイデアや知識が飛び交う、笑顔と笑い声が絶えない時間となった。

 ONGと東京メトロは、毎年行われているこのワークショップを通じて、参加した中学生・高校生自身が身の回りの科学技術や、持続可能な社会の実現について関心と興味を深め、広げていくことを期待している。今後もONGでは、次世代の教育に全力を尽くす所存である。最後に、東京メトロ車両部および広報部の皆様、当日講師を担当いただいた須田教授をはじめ、ご協力いただいた全ての皆さまに感謝申し上げる。                     

 (次世代育成オフィス 准教授 川越 至桜、学術専門職員 上田 史恵)

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左から、東京メトロでの講義、綾瀬車両基地見学の様子、綾瀬車両基地で説明を受ける受講生

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左から、須田教授による講義、川越准教授によるワークショップ、柏キャンパスにて車両の見学の様子

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