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【報告】LIMMS/CNRS-IISステアリングコミッティー&セミナーを開催(開催日:2023/1/17)

 本所とフランス国立科学研究センター(以下、CNRS)は、1995年に日仏国際共同研究ユニットLIMMS/CNRS-IIS(以下、LIMMS)を設置し、共同研究を実施している。一昨年には新たにLIMMS独自の共同研究契約/合意書を締結し、コロナ禍を経て初めてのステアリングコミッティー&セミナーを2023年1月17日(火)に本所で開催した。

 午前の運営会議では、本所 岡部 徹 所長、CNRS リオネル ブシャイヨー情報・工学部門長、マリアピラール ベルナールアルタホナ科学参事官、アンヌクリスチーヌ ラドゥキー氏、ロラン ニコラ国際交流参事官で構成される運営委員らに対し、LIMMS日仏両ディレクター(本所 野村 政宏 教授とCNRSセバスチャン ヴォルツ上席研究員)が研究成果や今後の研究指針と展望を発表した。両機関を代表してブシャイヨー氏からこれまでの成果に対する高い評価をいただく一方で、オープンマインドを保ちつつ他所では成され得ぬ研究の探求を目指すよう、新しいステップへのアドバイスをいただいた。

 午後は、エネルギー・バイオ・量子分子からなるLIMMS主軸3テーマごとに日本人教員とフランス人研究者によるセミナーを行い、活発な質疑応答や意見交換が行われた。

 なお、今回来日したブシャイヨー情報・工学部門長は、LIMMS創設当初に来日したポスドクであった。同氏は後年CNRS研究員に採用されたのち、LIMMS創設に関わったCNRS三大研究所のひとつであるInstitut d'électronique de microélectronique et de nanotechnologie (IEMN)の所長を務め、今回はそのLIMMSを所轄するCNRSの部門長として来所した。セミナー後の懇親会では、カタコトとはいえ正しい日本語のフレーズを交えたスピーチを披露し、温かな拍手に包まれた。

 このように当イベントは、四半世紀を超える国際協力によって日仏間の頭脳循環が機能していることを実感する機会でもあった。今後も、信頼関係のもとに醸成された研究者ネットワークを基盤として、共同研究のさらなる発展を期待する。今回の会合にご協力いただいた両機関の関係者に感謝を申し上げる。                       

 (LIMMS 事務統括 平野 ゆみ)

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セミナー参加者の集合写真

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左から、懇親会会場にて 岡部所長とブシャイヨーCNRS部門長

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