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【報告】特別・合同シンポジウム 貴金属の製錬・リサイクル技術の最前線 (第10回貴金属シンポ) に350名以上が参加(開催日:2023/1/6)

 1月6日(金)に、本所 非鉄金属資源循環工学寄付研究部門(JX金属寄付ユニット)、本所 持続型材料エネルギーインテグレーション研究センター、および、レアメタル研究会により、特別シンポジウム「貴金属の製錬・リサイクル技術の最前線 (第10回貴金属シンポ)」が、本所 コンベンションホールにて開催されました。

 白金族金属をはじめとする貴金属は、環境・省エネ製品のキーマテリアルとして、今後、その需要が一段と高まることが予想されます。貴金属の最新の製錬・リサイクル技術に焦点を当て企画された本シンポジウムは、2014年より毎年開催しており、今回、記念すべき第10回目の開催となりました。

 本所 岡部 徹 所長・教授による開会の挨拶の後、本所 黒川 晴正 特任教授と大内 隆成 特任講師による司会で進行しました。三菱マテリアル株式会社 イノベーションセンター分離精製領域 仲家 新太郎 主任研究員により「PGM回収方法の検討」、住友金属鉱山株式会社 金属事業本部東予工場 精金課 土岐 典久 課長により「貴金属湿式回収プロセスでの金還元工程の改善について」、JX金属製錬株式会社 日立工場HMC製造部 平出 正幸 部長により「JX金属の銀回収プロセスについて」、田中貴金属工業株式会社 市川工場 触媒開発セクション 菊原 俊司 チーフマネージャーにより「環境・エネルギー関連触媒への取り組み」、千葉大学大学院 工学研究院 地球環境科学専攻 共生応用化学コース 吉村 彰大 助教により「小規模金採掘精錬 (ASGM) における水銀の消費と密輸フローの検出」と題して5件の講演が行われました。本シンポジウムの終わりには、JX金属株式会社 菅原 静郎 取締役・副社長執行役員により講評が述べられ、岡部所長・教授による閉会の挨拶で終了しました。

 本シンポジウムは、新型コロナウイルス感染予防対策の観点から、現地での参加者を講演者と関係者の30名程度に制限し、シンポジウムの様子をZoomウェビナーおよびYouTubeライブを用いてオンライン配信するハイブリッド形式で行いました。オンライン上では、非鉄金属関連企業、貴金属関連企業を中心に産官学から350名を超える関係者が参加し、活発な議論が繰り広げられました。                        

(非鉄金属資源循環工学寄付研究部門(JX金属寄付ユニット) 特任講師 大内 隆成)

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左から、開会と閉会の挨拶を行う 本所 岡部所長・教授、司会を行う 本所 黒川特任教授と大内特任講師

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左から、リモート講演を行う 三菱マテリアル株式会社 仲家主任研究員、講演を行う 住友金属鉱山株式会社 土岐課長、講演を行う JX金属製錬株式会社 平出部長

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左から、リモート講演を行う 田中貴金属工業株式会社 菊原チーフマネージャー、講演を行う 千葉大学 吉村助教、講評を行う JX金属株式会社 菅原取締役・副社長執行役員

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左から、コンベンションホールでの現地講演会の様子:無観客に近い状況であったが、オンライン上では、350人以上が参加していた、YouTubeライブの様子

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