3月29日(火)茨城県日立市の日立シビックセンターにて、次世代モビリティ研究センター(ITSセンター)主催の「ITSセミナー in 日立」が開催された。ITSセンターでは、研究成果の社会還元、地域のニーズに即したITSの普及促進、人材育成・交流を目的として、前身のセンターの時代の2006年から全国各地でセミナーを開催している。今回はその39回目にあたり、「地域公共交通が迎えるモビリティ変革期」をテーマとして開催した。セミナーは新型コロナウイルスへの感染防止策が十分取られた会場と、オンライン会議ツールを併用するハイブリッド形式で実施され、会場参加者が47名、オンライン参加者が68名、合計115名が参加する盛況となった。
当センター長の大口 敬 教授および茨城大学副学長の金野 満 教授による挨拶で幕を開けた後、第一部では当センターの須田 義大 教授と副センター長の中野 公彦 教授より当センターの取り組みを紹介した。
第二部では、地元関係者の取り組みを紹介頂いた。茨城大学大学院理工学研究科の平田 輝満 准教授より「日立地域の交通とITSへの期待」、日立市都市建設部都市政策課の小林 利行 副参事より「日立市の公共交通維持確保への取組について」、株式会社みちのりホールディングスの浅井 康太 ディレクターより「みちのりグループで取り組むモビリティ変革」、BOLDLY株式会社の佐治 友基 代表取締役社長兼CEOより「日立BRT等の事例に見る国内自動運転バス実用化最前線」と題してご講演を頂いた。
第三部では、当センターの鈴木 彰一 准教授をモデレータとして、第二部の講演者と大口教授、茨城大学の金利 昭 名誉教授によるパネルディスカッションが行われた。討議では、地域交通の特性とそれらに対する取り組みについて、更に地域交通のあり方についてなど充実した議論が行われた。最後は、国土交通省常陸河川国道事務所の日下部 隆昭 所長による挨拶で幕を閉じた。
(次世代モビリティ研究センター 特任研究員 長谷川 悠)
左から、大口センター長による開会挨拶、茨城大学 金野副学長によるご挨拶、須田教授による講演
活発な議論が行われたパネルディスカッション
盛況となった会場