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キャンパス公開 広報室特別企画 「生研トレジャーハンティング」・「個性が衝突!東大 生研流『もしかする未来のつくりかた』」報告

 6月11日(金)および6月12日(土)に、東大駒場リサーチキャンパス公開2021が開催された。広報室では、初のオンライン開催の特別企画として、「生研トレジャーハンティング」および「個性が衝突!東大 生研流『もしかする未来のつくりかた』」の番組配信を実施した。

 オンライン開催となったことで、参加者が目的の研究室以外の研究室にふらりと立ち寄るという偶然性が失われることを想定し、積極的に研究室を巡る動機をうみだそうと企画したものが「生研トレジャーハンティング」である。参加者はキャンパス公開ウェブサイト上の各研究室のページを巡り、開発中の技術を道具カードとして集め、「ひみつの研究道具箱ウェブサイト」上でゲームに参加する。ゲームでは、集めた技術でお題となるピンチを解決に導くアイデアのユニークさを競う。挑むピンチは事前に公募され、100件近く寄せられた。そのうちの4つ「タワマン横の道路の風が強すぎて雨の日に傘が壊れる」「太陽の寿命が予想より早く尽きることが分かった」「勉強中・仕事中なのに誘惑に勝てない」「マスクで相手の感情を読み取れない」を採用し、公開当日はウェブサイト上で参加者から解決アイデアを募った。多彩なアイデアは、ツイッターおよびキャンパス公開ウェブサイト上で公開された。

 後者の特別番組はニコニコ生放送にて、司会に本田 隆行 氏(科学コミュニケーター)を迎え、合計6時間にわたって配信された。初日の午後3時から配信された第1部「もしかする自分のつくりかた」では、越田 裕之 特任研究員、齊藤 拓海 大学院生、吉見 拓展 大学院生、中川 慎太郎 助教、張 天昊 助教が登壇し、自己紹介の後、「急に研究室を出ることになった!どの技術と手を組んで、独自の道を切りひらく?」というお題で、自分が進める研究と本所のさまざまな研究トピックスとの連携や、社会課題との関わりについて語り、パネルディスカッションにて、本所の特色や将来を決める要素について意見を交わした。2日目の午前10時から配信された第2部「もしかする研究のつくりかた」では、高江 恭平 特任講師、横田 裕輔 准教授、ホームズ マーク ジェームズ 准教授、杉原 加織 講師、長井 宏平 准教授が登壇し、第1部と同様に自己紹介と他分野との連携について語ったのち、「研究者にとっての楽園とは」をテーマに議論を重ねた。続いて午後1時から配信された第3部「もしかする社会のつくりかた」では、藤井 輝夫 東京大学総長(第24代生研所長)、岸 利治 教授(第25代生研所長)、岡部 徹 教授(第26代生研所長:現所長)、川越 至桜 准教授(次世代育成オフィス室員)と、東京大学グローバルサイエンスキャンパス(UTokyoGSC)受講生の武重 翔竜さん、奥村 万美さん、塚本 想也さんが登壇した。「朝起きたら40年後の世界にタイムスリップしていた!どう生きのびる?」という問いに対して、「大御所チーム」と「高校生チーム」に分かれ、本所で開発中の技術を組み合わせ、40年後の具体的な未来像を描き、生きのびるアイデアを練った。番組視聴者による投票では接戦の末、高校生チームが勝利をおさめた。視聴者からは「課題の絞り込みと具体的な解決策を買った」というコメントも寄せられた。アンケートでは、「とても良かった」が第1部で96.9%、第2部で81.5%、第3部で83.0%を占め、総じて高い評価が得られた。

 来年のキャンパス公開も、オンラインあるいはハイブリッドの形式となる可能性が高いと考えられる。その環境下でも、本所の活動と文化を魅力的に伝えるしくみを模索し続けたい。

 本企画にご協力いただきました皆さまに心からの感謝を申し上げます。

(広報室 次長・准教授 松山 桃世)

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第1部 あなたの「もしかする未来」は?、第2部 研究者の楽園とは?

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第3部 40 年後の未来を生きのびるアイデアとは?、第3部 GSC 受講生のアイデア発表

「個性が衝突!東大 生研流『もしかする未来のつくりかた』」のアーカイブ動画を本所YouTubeチャンネルで視聴いただけます。ライブ配信を見逃した方はもちろん、もう一度視聴したい方もぜひご覧ください。

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