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寄付研究部門第2回シンポジウム『車両運動制御とHMIから見た自動運転の展望』を開催

 3月29日(月)、シンポジウム『車両運動制御とHMIから見た自動運転の展望』が開催された。自動運転の車両運動制御寄付研究部門が主催する第2回シンポジウムは、岸 利治 所長による開会の挨拶で始まった。

 つづいて、ITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)の発展・普及・実用化の促進に取り組む民間の代表として特定非営利活動法人ITS Japanの佐々木 眞一 会長より、「ITSによる未来創造」という題目でご講演いただいた。さらに、自動運転サービスの社会普及に関係する官公庁からの招待講演として、経済産業省製造産業局自動車課ITS・自動走行推進室の植木 健司 室長に「無人自動運転サービスの実現及び普及に向けた取組について」という題目でご講演いただいた。そして、本寄付研究部門の寄付元である株式会社ジェイテクトの研究企画部渉外グループ・グループ長である川原 禎弘 氏から「自動走行システムを支える操舵制御技術の社会実装に向けた取組」というタイトルで特別講演をいただいた。

 寄付研究部門からは、平岡 敏洋 特任教授が「ポスト感染症時代における自動運転技術の展望」という題目にて講演を行った後に、小野 晋太郎 特任准教授から「自動運転のためのカーブミラーと死角の状況認識」、霜野 慧亮 特任助教から「無人移動サービス車両の乗客転倒防止に資するActive Pitch Control」という題目で、センシングや車両運動制御といった、自動運転や運転支援の要素技術に関する一年間の研究成果報告がなされた。

 シンポジウムの最後には、須田 義大 教授がモデレータを務めて、佐々木氏、植木氏、川原氏の3名がパネリストで出演するパネル討論を行い、自動運転の社会実装に関する活発な議論や、産官から学へ、特に本寄付研究部門に期待することなどに関する貴重な御意見をいただいた。

 今年もオンライン開催となったが、参加登録者数は411名で昨年と同程度となった。 一年以上続くコロナ禍においても、自動運転ならびに本寄付研究部門の活動に対する期待が高いことを改めて窺い知ることができたといえよう。

(機械・生体系部門 特任教授 平岡 敏洋)

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岸所長、佐々木会長、植木室長、川原氏

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須田教授、平岡特任教授、小野特任准教授、霜野特任助教

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