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【報告】合わせ技で勝負!人間の得意と機械の得意 ~本所の企画展示がサイエンスアゴラに登場~(2019/11/16-17)

2019年11月16日(土)、17日(日)の2日間、お台場で開催された科学コミュニケーションイベント「サイエンスアゴラ2019」(科学技術振興機構主催)に出展しました。

今の1/10000の消費電力で動く人工知能、何に埋め込む?人工知能が抽出する説明のつかない規則性、どう活用する?機械や人工知能の活躍で養殖が盛んになり、魚が安くなったら食べる?――本所のブースでは、ブレインモルフィックAI、気象予報、養殖技術を切り口に、人工知能との関わり方についてまとめた情報ボードを参考に、来場者が意見を寄せました。

省エネ型人工知能の搭載先へは「多くの人が享受できるものを。例えばエンタメ分野」、「食品分野。消費者の好みを予測しベース配合の自動設計」、「脳。意思決定支援」などの意見が、人工知能が抽出する規則性へは「完全に信頼はできないが、検証をしっかりして創薬につなげてほしい」「精度が信頼に値すれば、理屈がブラックボックスでも活用すべき。しかし自動運転と天気予報では捉え方が異なるかも」などの意見が、養殖へは「海外向けに、骨抜き加工と輸送技術をセットで開発してほしい」、「旬を大切に」、「漁業は食料供給だけでなく文化的側面も重要」などの意見が集まりました。

1日に100名ほどの方が研究者と真剣に語り合いました。研究者にとっても、研究の方向性をあらためて考える良い機会となりました。

来場者からのコメントと研究者からの回答を2つご紹介します。

○「脳に埋め込む人工知能を開発してほしい」

研究者からの回答(上ノ原 誠二 特任助教)
脳に人工知能を埋め込み、人間の能力を拡張できるようになると、インターネット経由で新しい情報や技術を容易に習得できるようになるかもしれません。この技術を実現するためには、脳の中で情報がどのように表現されているかを明らかにする必要があります。これが明らかになれば、コンピュータの使っている言語を脳が理解できる言語に翻訳して、機械と繋がる技術が実現可能になるでしょう。ただ、脳の中での情報表現は、依然として謎のままです。さらに、同じ『赤』という色に対して、脳の中での情報表現は一人ひとり異なるかもしれません。そのため、ある程度脳の言語が明らかになったとしても、機械とつながりやすい人、そうでない人が出てくる可能性は十分あると思います。

○「ブリ・サーモンを安くいっぱい食べたい!できればウナギもたくさん食べたいです」

研究者からの回答(北澤 大輔 教授)
ブリもサーモンもうなぎも、おいしいですよね。養殖業界では、人の負担を軽くしつつ、たくさんの魚を育てられる、さまざまな技術が生まれています。例えば、これまで人がしていた作業を肩代わりしてくれる、自動や遠隔操作での餌やり、ロボットを用いた養殖魚の健康診断や網の洗浄。さらには、人工知能を利用して養殖魚の成長を最適化する技術も注目されています。日本ではこれまで、重化学工業からシステム産業、そして高付加価値型のハイテクノロジー産業などが大変な速さで成長をしてきました。次はきっと養殖の時代が来るはず。おいしい魚が食卓にのぼるよう、研究に励みます。養殖のこれからにぜひ期待してください。

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