2019.12.23 プレスリリース 【記者発表】コロイドの結晶化に溶媒の運動は寄与するか? ~有力仮説を覆し、長年の未解決問題に手がかり~ コロイド系の結晶核形成頻度には、数値シミュレーションと実験の間に十桁にも及ぶ相違が見出されており、その有力な原因として、従来のシミュレーションに「溶媒の流れの効果が取り入れられていないため」という説がありましたが、田中 肇 教授らの研究により、その可能性が明確に否定されました。
2019.12.19 プレスリリース 【共同発表】リンパ組織修復の定量的モデリング -免疫能低下の改善に向けた数理と実験のコラボレーション-(発表主体:理化学研究所) 理研 生命医科学研究センター免疫恒常性研究チームの秋山 泰身 チームリーダーと東大生研の小林 徹也 准教授らの共同研究グループは、リンパ組織である「胸腺」が機能傷害を受けた後に修復する過程についての数理モデルを構築し、その解析により胸腺修復に重要な新たな機構を明らかにしました。
2019.12.06 プレスリリース 【記者発表】ガラス形成物質の遅いダイナミクスの謎に迫る ガラス転移点付近の低温の液体は、高温の状態に比べ液体を構成する粒子の動きが急激に遅くなり、粘性が何桁にもわたって増大することが知られています。田中 肇 教授、トン フア 特任研究員のグループは、その原因が、液体中に形成されパッキング能の高い構造の発達にあることを見出しました。