寄付研究部門
寄付研究部門

国立大学法人等の研究教育のより一層の活性化を図ることを目的として、民間等からの寄付による基金をもって、研究部門を開設する制度です。寄付研究部門における研究・教育内容は、他の研究部門と同様に、本所の主体性の下で具体的な研究分野を協議設定し、新規研究分野の発展、境界領域の育成、既存研究分野の活性化とグループ研究の推進等に役立てています。

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自動運転の車両運動制御寄付研究部門

寄付者:
株式会社ジェイテクト

設置期間:
2018年12月~2022年11月

研究目的:
モビリティ社会の進化に伴い、自動運転技術の社会実装が求められています。自動運転車両の周辺環境を把握するために、AIや画像処理技術が活用されていますが、車両運動制御に対してもそれらを適切に導入し、実環境に即して制御を向上させるための技術革新が重要となっています。
本部門ではこのような観点から、より広い運行設計領域における状況理解や、車両の新たな制御手法、HMI(人間・機械系)を加味した最適な操作系(アクセル、ブレーキ、ステアリング)に関する研究を行いました。

ニコンイメージングサイエンス寄付研究部門

寄付者:
株式会社ニコン

設置期間:
2012年4月~2023年3月

研究目的:
産業に直結する光学の教育を行うことにより、光学が専門外の学生にも光学産業分野の社会的および学問的背景と最先端技術の魅力を伝え、幅広い視野をもつ学生の育成に寄与することを目的として設立されました。
授業では、特色あるプロフェッショナルな環境下でのレンズ設計実習を含んでいました。

豊島ライフスタイル寄付研究部門

寄付者:
豊島株式会社

設置期間:
2018年10月~2021年9月

研究目的:
ファッション業界においては、ファッションというくくりでユーザー動向の変化を捉えることはすでにできなくなっています。産業が持続的に価値を提供していくためには、人々の生活や日々の行動などすべてに関わる出来事を丁寧に見つめ、ライフスタイル全般を捉え直す必要性が生じています。
本部門は、本所価値創造デザイン推進基盤に蓄積された知や手法に加え人文知を活用し、医療・健康などライフスタイルに関する事柄の動向を洞察しつつ、技術種(シーズ)を未来のライフスタイルに展開していく手がかりを得ていくことを目的として設立されました。

先端エネルギー変換工学寄付研究部門

寄付者:
三菱日立パワーシステムズ株式会社

設置期間:
2008年9月~2017年8月

研究目的:
最新の高効率利用技術の研究開発により、エネルギー消費量の削減、エネルギー源の分散、再生可能な自然エネルギーの合理的な活用を図ることを目的として設立されました。我が国のエネルギー・環境問題に寄与するため、単に理論上の最高効率を求めるだけでなく、経済性、信頼性も兼ね備えた真に国際競争力のある技術の確立を図りました。
研究分野は、燃料電池複合発電システム、IGCCやIGFCなどの石炭高度利用技術、褐炭乾燥技術、CCR(Carbon Capture & Reuse)技術、海洋再生可能エネルギー関連事業の導入など。

低炭素社会実現のためのエネルギー工学(東京電力)寄付研究ユニット

寄付者:
東京電力株式会社

設置期間:
2010年4月~2012年3月

研究目的:
大規模な電源設備や電力設備の一層の高度化を図ると共に、自然エネルギーや新技術の大量導入にも対応できる新しいシステムの構築を可能とする技術の創生を行い、さらに保守・運転を含めた信頼性の向上、環境性・経済性の一層の向上による世界屈指の高度化技術の確立を図ることを目的として本研究ユニットは設立されました。
これにより、これまで日本が取り組んできた世界最高水準の「大規模な電源設備と電力設備等の電力基盤技術」について、一層の高度化を目指した研究や教育が可能となり、設計・製造・建設・運転・保守の全範囲にわたる幅広い技術の裾野形成と技術者の育成を行いました。

モビリティ・フィールドサイエンス(タカラトミー)寄付研究部門

寄付者:
株式会社タカラトミー

設置期間:
2009年4月~2012年3月

研究目的:
人間の移動行動や活動をより豊かにするためには、人間行動に伴う生体情報や感性情報のモニタリング・センシング、情報提供や評価に関する技術を革新的に発展させていくことが望まれます。今後、この分野へ様々な観点から応用が期待される準静電界を用いたフィールド・サイエンスに着目し、基礎的な研究とモビリティ社会への適用についての検討を行い、通信技術やセンシング・モニタリングに適用しました。

ニコン光工学寄付研究部門

寄付者:
株式会社ニコン

設置期間:
2006年11月~2012年3月

研究目的:
本寄付研究部門は、光学技術領域における大学・産業間の溝を埋めることを主眼に、教育のための部門として設立されました。日本の光学産業は世界的にも高い競争力を持っていますが、今後も優位を保つためには独創的な技術開発力が鍵となります。
本寄付研究部門では特に我が国の光学産業の、次代のリーダー的役割を果たす人材の育成を重視し、そのための産業で用いられる光学を豊富な実習を取り入れながら教育を行いました。プロ用ソフトを使ったプロデザイナーによるレンズ設計実習は他に例がなく、学生の光学産業理解を促進すると同時に、大学における従来の光学教育を補完する効果もありました。

カラー・サイエンス寄付研究部門(ソニー)

寄付者:
ソニー株式会社

設置期間:
2007年7月~2010年6月

研究目的:
次世代TVに対応する、カラーサイエンスの研究、及び、産学の連携に基づく共同研究の実効性を高める場を提供し、2010年以降のディスプレー産業の先端を支える人材育成。

次世代ディスプレイ寄付研究部門(次世代PDP開発センター)

寄付者:
株式会社次世代PDP開発センター

設置期間:
2003年12月~2006年11月

研究目的:
今後の日本産業の中核を担うべき技術分野の一つであるディスプレイ技術について、 特にPDPデバイスを皮切りにして高効率化技術及び高信頼性化技術に対して原理的水準まで掘り下げた産学の連携をより実現しやすく又実効性を高め得る「場」の提供、及び、当該産業界を支える人材育成の推進。

荏原バイオマスリファイナリー寄付研究ユニット(荏原製作所)

寄付者:
株式会社荏原製作所

設置期間:
2002年11月~2007年10月

研究目的:
21世紀にふさわしい循環型社会を形成するための、バイオマスを最大限活用する新技術に基づく資源・エネルギー循環システムの構築。工農融合による研究領域の拠点となるべく、(株)荏原製作所からの寄付により本所と農学生命科学研究科の両部局が共同で設置したことから、呼称も寄付研究部門や講座ではなく、「寄付研究ユニット」としました。

複合精密加工システム(日本ミクロコーティング)

寄付者:
日本ミクロコーティング株式会社

設置期間:
2001年4月~2004年3月

研究目的:
国民生活や経済活動を支える工業機械製品の最終仕上げ工程として多用されている各種精密加工システムのさらなる高能率化、高精度化、高品位化の達成。

グローブ・エンジニアリング(トヨタ)

寄付者:
トヨタ自動車株式会社

設置期間:
1991年11月~1994年10月

研究目的:
「地球を工学する」新しい学問分野の展開。

インテリジェント・メカトロニクス(東芝)

寄付者:
株式会社東芝

設置期間:
1991年10月~1994年9月

研究目的:
機械工学と電気・電子工学とが融合した新しい工学の領域として発展したメカトロニクスに関する先進的な研究を基礎と応用の両面から総合的に行うことによる、メカトロニクスの高度化と知能化の実現。

インフォメーション・フュージョン(リコー)

寄付者:
株式会社リコー

設置期間:
1990年1月~1992年12月

研究目的:
情報化社会の進展を支える新しい情報システムの先導的分野の開拓と基盤の確立。