2020.03.10 プレスリリース 【共同発表】原始細胞のモデルが特定の分子を内部に溜め込む新現象を発見 ~生命起源の謎「分子濃縮」に迫る~ (発表主体:東京大学大学院総合文化研究科) 竹内 昌治 教授らのグループは、原始細胞を模した人工のモデル細胞を数十個同時にデバイス上に捕捉し、溶液を流し入れ、モデル細胞の挙動を顕微鏡観察する自動実験装置を開発しました。特定の蛍光分子を含む水溶液を流し入れると、流し入れている間でのみ、モデル細胞がこれらの分子を内部に溜め込むことを見出しました。生命起源の謎に迫る新現象の発見であり、さらに、合成生物学の要素技術や分子ロボティクスの技術開発、新しい細胞治療法の開発への貢献も期待できます。
2020.02.12 プレスリリース 【記者発表】液体・液体相転移を解明する流体力学の理論モデルを確立 近年、純粋な物質の液体には1つの状態(液体相)しか存在しないという従来の常識に反し、構造の異なる2つの液体相が存在する可能性が指摘され、注目を集めています。今回、東大生研の田中 肇 教授、高江 恭平 助教のグループは、2つの液体相の間で行き来が起きる「液体・液体相転移」現象の流体力学理論を構築しました。
2020.02.06 プレスリリース 【記者会見】がれきから土木/建築材料へ、植物がコンクリートを蘇らせる ~セメント不要、副産物なしの循環利用を実現~ 東大生研の酒井 雄也 講師、株式会社バイオアパタイト、大野建設株式会社の研究グループは、コンクリートがれきと廃木材を粉砕して混合し、加熱しつつ圧縮成形することで、それぞれが融合した新たな土木/建築材料として、コンクリートがれきをリサイクルすることに成功しました。リサイクルコンクリートは、既存のコンクリートよりも数倍高い十分な曲げ強度を示しました。