最新の研究
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知られざるナノ物質の世界を解き明かす――原子数個~数十個からなる「原子クラスター」の正体に迫る――
知られざるナノ物質の世界を解き明かす――原子数個~数十個からなる「原子クラスター」の正体に迫る――

塚本先生スライダー(1200_800).jpg

「ナノ粒子」の研究は、2000年代頃から急速に進みましたが、これまで研究されてきたのはほとんどが5ナノメートル以上のものでした。そうした中、近年盛んに研究されているのが、大きさが1ナノメートルほどで、原子が数個~数十個集まってできた「原子クラスター」です。本所の塚本 孝政 講師は、未知の可能性を秘めたこの原子クラスターを合成するための画期的な方法を確立しつつあると同時に、原子クラスターが持つ周期律(=周期的に現れる規則性)を見出し、その正体に迫ろうとしています。何がわかり、何が可能になろうとしているのか。塚本講師に聞きました。