最新の研究
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がんの早期診断等に応用可能な「分子ニューラルネットワーク」の構築
がんの早期診断等に応用可能な「分子ニューラルネットワーク」の構築

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東京大学 工学系研究科の奥村 周 大学院生(研究当時、現株式会社東芝研究開発センターフロンティアリサーチラボラトリー)、 東京大学 生産技術研究所の藤井 輝夫 教授(研究当時、現東京大学 総長)、アントニー ジュノ国際研究員は、miRNA 分子を入力とする新たな計算回路として「分子ニューラルネットワーク」を構築しました。DNAコンピューティングに酵素反応を組み込むことにより、低濃度のmiRNA入力パターンの分類を可能にしました。また、多数の極小の液滴内部で反応を行い、それぞれ濃度の異なるmiRNAに対する反応結果を網羅的に捉えることで、計算回路の性能評価を行いました。本手法に基づいて、miRNAを始めとするがんを含む疾患のバイオマーカーを対象とする分子ニューラルネットワークを設計すれば、低侵襲の早期診断や予後診断に用いることができます。