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人間活動による温暖化が、台風豪雨の頻度に影響~東アジアにおける台風豪雨の増加傾向への寄与を証明~
人間活動による温暖化が、台風豪雨の頻度に影響~東アジアにおける台風豪雨の増加傾向への寄与を証明~

京都先端科学大学の内海 信幸 助教と東京大学 生産技術研究所の金 炯俊 特任准教授は、日本を含む北西太平洋における台風由来の豪雨の頻度を、過去およそ50年間の観測データから確認しました。その結果、中国南東部の沿岸域から日本にかけては豪雨の頻度は増加し、より南の地域では減少したことが示されました。さらに、気候モデルによるシミュレーションデータと併せて解析したところ、その変化には人間活動に由来する温暖化が影響していることが分かりました。人間活動による温暖化が極端な気象現象に与える影響を理解し、適切な気候変動対策を進めるための重要な手がかりとなると期待されます。