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ガラスの安定化への新たな道
ガラスの安定化への新たな道

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ガラス状態にある物質は、有用な固体材料として非常に注目されているが、結晶とは大きく異なり、長期間の安定性に問題がある。東京大学 生産技術研究所の田中 肇 教授(研究当時)、柳島 大輝 特任研究員(研究当時)、ルッソ ジョン 特任助教(研究当時)、オックスフォード大学のデューレンズ ルール 教授の共同研究グループは、数値シミュレーションを用いて、ガラス状態を安定化する新たな方法について研究を行い、長期間の安定性に問題があるガラス状態にある物質を安定化するための新たな方法を発見した。この発見は、熱力学的に非平衡なガラスを機械的に安定化させるための新たな基本原理を提供するのみならず、超安定なガラスを実現するための新たな道を拓くものと期待される。